好調大分を支える攻撃力

熾烈な2位争い

2010シーズンのFリーグの王者は名古屋に決まったが、2位争いは4試合を残して勝ち点4の中に4チームがひしめき合い、混沌としている。
5位の大阪はホームで3試合あるが対戦相手の北海道、神戸、浦安には今シーズンいずれも未勝利で、名古屋に1勝しただけと相性が悪い。
4位の神戸は府中、大分、大阪との直接対決を残しており、最終節も今季2勝の花巻が相手だけに自力での2位進出の可能性がある。
2位府中は序盤こそ好調を維持してきたが、最近4試合は1分3敗と未勝利が続いており、最終節がアウェイで大分戦なため、2位争いは最終節までもつれ込みそうだ。

圧倒的な攻撃力で勢いに乗る大分

その中で、3位の大分が粘り強く3位をキープしている。序盤は上位に食い込むも途中で失速するのが特徴で、過去3シーズンも6位、5位、6位と中位で終わっている。ところが、今シーズンは粘り強く、最近の5試合も3勝2分と無敗。しかも、アウェイで湘南、名古屋をともに1点差で破っているだけに今最も勢いがあるチームだ。
数字で見ると明らかなのが得点力の強化だ。昨年の1試合当たりの平均得点は2.3だったのが、今シーズンは名古屋に次いで2位の4.17。その結果、得失点差も昨シーズンは終了時点で+1だったが、今シーズンはすでに+18もあり、4得点以上した試合では11勝2分2敗と7割以上の勝率を残していることからも、点が取れれば勝負強いのがわかる。

的確な補強

ここまで得点力が大きく改善されたのは、アンドレとディドゥダ、奥田亘ら即戦力の加入によるところが大きい。それまで小曽戸允哉、仁部屋和弘の個人技に頼る部分が多く、今シーズンも彼ら2人でチーム全体の1/3の得点を稼いでいるのだが、新加入の3人が残りの1/3を占めている。
さらに、彼ら3人の役割がいずれも使われる側ではないのも好調の要因と考えられる。特にディドゥダや奥田はフィクソとして攻守にわたり軸として活躍し、アンドレも攻撃時にパスや自らシュートと攻撃の起点となっている。選手として質が高いだけでなく、大分に足りなかったピースを見事に埋めた良い補強と言える。

2位奪取のポイント

大分の残り4試合の対戦相手は神戸、町田、花巻、府中となっている。最終節の府中との直接対決が重要なのはもちろんだが、1順目で同じアウェイで敗れた花巻戦がポイントになるだろう。この試合でも先制されたうえに2得点しか奪えないという大分の典型的な負けパターンだっただけに、今度の花巻戦では先制点と大量得点できるかが勝負の分かれ目になるはずだ。