予想以上の低迷

チーム再構の失敗

浦安は昨シーズン終了後、シト・リベラ前監督、藤井健太、川原永光、小野大輔、清水誠、大森茂晴、岡部将和をチームから放出し、新たにスペインからセサル監督、PUMA CUPを制したFUGA MEGUROから星翔太、荒牧太郎らを獲得し、新生浦安の構築を目指した。

シーズン開幕直後、関係者は、「結果が出るのは2順目終わるあたりから」と今シーズンの優勝は難しいと予想していたが、6位まで落ち込むとはさすがに予想していなかっただろう。

勝てない原因

稲田祐介、星翔太というFリーグで屈指のピボを2人も擁しているにも関わらず、チームの総得点は8位と低い。今の浦安の攻撃は特に難しいプレーをしていないが、なかなかボールが前に進まず、相手を翻弄するパス回しもない。

そのため相手に主導権を握られる時間が長くなってしまい、守備で集中力を切らす場面が出て失点を許してしまう。昨シーズンまではリードを許しても逆転できる自信を持っていたが、今シーズンはその自信が無いため、先制されると焦って、ただでさえ機能しない攻撃がさらに機能せず、個人が好き勝手なプレーに走ってしまい、収拾がつかなくなり、得点を奪うどころか逆にさらに失点を許してしまう。

この悪循環が今シーズンの浦安の勝てない原因である。

日本のレベルの低さ

ここまで低迷するのは練習の進行度合いと試合での表現の甘さにある。今シーズン開幕前から守備を重点的に行い、出来上がってから攻撃に移ったのだが、守備の浸透に時間がかかったうえに、攻撃の練習も基本的な事から始めている。つまり、選手達のレベルと理解度が低いのだろう。浦安の選手達がFリーグの中で劣っているわけではないのだが、スペイン指導者からすれば日本全体がその程度ということなのだ。

攻撃の練習が思うように進んでいない事が得点数が低い原因だが、思うように進まないのはセサルの指導力よりも選手に問題があるのではないだろうか。

浦安はどう変わるか?

3順目は6試合目でようやく勝利を掴んだが、チームの構築にはまだ時間がかかりそうだ。PUMA CUPで先が期待できるような結果が出なかった場合、監督を切るのか選手を切るのか、それとも待つのか、チームに決断が求められる。

はたして浦安が選ぶ道はどれになるのか?