いばらの道

勝負弱い大阪

オーシャンアリーナカップ連覇を達成した大阪がFリーグでは結果が出ない。開幕から11試合終了時点でまだ連勝が無く、首位名古屋と勝ち点差を7も離され順位も4位に低迷している。さすがにこの結果は本人達も予想していなかった結果に違いない。

ここまで新加入のイゴールの活躍もあり、リーグ最小失点で得失点差も+5は悪くない。しかし、ボールポゼッションが高い割に総得点は29と多くない。4点以上得点した試合はわずかに2試合で、1点差以内の試合は1勝4敗2分と接戦に弱い。

イゴールへの依存と独立のバランス

ここまで勝てなくなった原因の1つに、今シーズンから加入した外国人にある。イゴールはセービング力と1対1の強さが優れるだけでなく、足元のスキルの高さも併せ持ち、これまでのFリーグのゴレイロの規格をはるかに超えるレベルである。しかし、イゴールが上手すぎるあまり、フィールドの選手が攻撃に戸惑うとすぐにイゴールのロングパスや5人でのパワープレーに依存してしまった。これは一時的な対処法でしかなく、相手に警戒されるとまた手詰まってしまった。 また、攻撃的選手のエビーニョも大阪特有のパス回しに絡めなかったり、自分で1対1を仕掛けようとしてボールを持ちすぎるきらいがある。そこでパス回しのリズムを作れないことが多い。

シュライカーの進む道は?

今シーズン、大阪は毎試合のセットメンバーの入れ替えを行っている。セットを固定してしまうと、万が一というときに苦戦したり、チーム全体の底上げにもつながらないからそうしているのだろう。リーグ1の選手層を誇るようになったが、その反面、FP4人の意識統一がしきれず回せなくなった。前へ急ぎすぎるゴレイロのロングスローや、得点が期待できないのに無駄に仕掛ける1対1、判断力の低下から無謀なミドルシュートなど、最近の大阪はパスを回して崩そうとせずに、各自が自分の得意なことを好き勝手にやってしまっている状況が多い。

「監督も考えがあってセットの入れ替えをしているが、昨年のメンバーでプレーできたらもっとパスが回るしチャンスも作れると思う」

岸本も今は苦悩の時と割り切ろうとしているが、勝てない事でパス回しをもっとすべきか、各自が得意なプレーで得点を狙うのか、チーム内でどうすべきなのかまとまりに欠けている。


今は我慢するしかないが、我慢したからと言って明るい出口が待っているとは限らない。はたして大阪はどう進むのか?