2009年を動かす5人

得点力のあるピボが勝利の鍵

08シーズンのFリーグの順位と得点ランキングを見ると、名古屋には森岡薫とマルキーニョス、浦安には稲田祐介、神戸には原田浩平と前線で起点になれる選手がしっかり結果を残している。順位は5位だが総得点数では3位の町田にもジャッピーニャがいる反面、順位は4位、総得点数は5位の大阪は岸本武志が奮闘するも、攻撃陣で得点数が少なく、前線の選手の得点力不足が上位に進出できなかった原因にもなっている。
そうなると、点が取れる前線の選手を用意できるかがFリーグで上位に進出するための1つの鍵と考えても的外れなことではない。

三井効果覿面

下位に終わった湘南は2007年12月から1年もの間、リーグ戦では勝利から見放されていた。その辛く苦しい期間に終止符を打ったのが途中加入した三井健だった。
接触プレーでも相手が誰であろうとひるまず勝負に挑む相手に屈しない向こう意気の強さと、他の選手に無い前線での力強いプレーは、それまでおとなしかった湘南の選手たちに渇を入れる同時に、戦力としての期待とベンチ入り争いのプレッシャーを与えた。三井が加入前の11試合では勝ち点を3しかあげられなかったのが、加入後の10試合では3勝を含む12をあげたのはまさしく三井効果といえる。

結果に満足しない向上心

三井自身はシーズン終盤には息切れしてしまい、目標であった1試合1ゴールには届かなかったものの、9試合で6ゴールと大車輪の活躍を見せた。それでも、「試合の中で課題を見つけて頑張っていく。課題は常に無くならないから」と本人は納得せずに向上心を持ち続けている。プレーひとつをとっても細かい部分にこだわり、最も得意とするボールを足裏で舐めるようにトラップしてからシュートまでの一連の動きも、「ボールを止めていたら海外では通用しないから」とレベルアップと工夫に努力を欠かさない。

稲田、原田のライバルに

舐めるトラップにあるように、Fリーグで活躍する事を目標にする選手が多い中、三井は日本代表、そして海外を視野に入れている。今は雲の上の存在である稲田や原田は来シーズンは、同じポジションを争うライバルとなるに違いない。シュート数では稲田に及ばず、成功率は原田に差をつけられているだけに競争は厳しい。しかし、20歳そこそこだった府中アスレティック時代、伊藤雅範(神戸)、前田喜史、完山徹一(名古屋)、石渡良太(町田)といった充実した選手層の中でも主力として活躍してきただけに、何かを期待させる魅力と強さを持っている。
だからこそ、09年は三井の飛躍が期待される。