課題は基礎

2部の中レベル

「スペインU−21を相手にパスを回せるか?」
スペインA代表との2戦を終えてから、日本代表の何人かでそんな議論が起こったという。A代表との2試合でパス回しを“試さなかった”日本。スペインU−21は21歳以下といえども、半数以上が10代で2部で戦う選手が多い。日本代表の最年少は横江怜の24歳だから、年齢だけで言えば負けられない相手である。木暮賢一郎はブハランセや昨シーズン所属したナサレノ時代のチームメイトがおり、「2部と言っても主力は外国人や20代後半の選手。だから彼らは上手いけれども2部の中くらいのレベル」と評価するだけに、なおさら負けられない。

大人顔負けのプレー

だが、試合は開始早々に2点を奪われてプランを崩されたという言い訳もあるが、主導権を握れずに負けた。相手は若いながらもプレーは大人顔負けで、日本がプレスをかけても慌てず、体を使ってしっかりボールをキープするだけでなく、むやみなロングパスを出すことはなく、諦めて攻撃を放棄することも無かった。さらに、チームとしてのまとまりがあった。攻撃でもパスコースがいくつもでき、仕掛けられる選手には周りが動いて、ドリブル突破をしやすい形をチーム全体が作り上げた。特に、4点目は中盤でサッポの意向に反してかけた日本のプレスをワンツーでかわして、サイドにゴレイロの定永をつり出してから、逆サイドのフリーの選手に決めさせるという連携の取れたプレーだった。

変わらない拙さ

それに対して、流れの中から奪った得点も1点だけに終わったように、若いスペインを崩すまでには至らなかった。得点力不足は以前からの課題だが、日本は海外組を中心に藤井、金山、小宮山、稲田らでメンバーを固定してプレーを続けたにもかかわらず、選手間の意志の疎通がバラバラで、回す間にミスが生じて攻撃が終わってしまうことが多く、シュートまで形が作れなかった。

突きつけられた課題

開始早々に2失点を喫してメンバーを主力中心で臨んだように、サッポはこの試合で結果を出したかったが、逆にふがいない部分ばかりが目立ち相手監督には、「日本は戦術より、基礎技術をもっと練習した方が良い」とまで指摘された。
不安要素がスペイン3試合目にしてようやく浮き彫りになったが、この試合からAFC選手権まであと45日しか残されていない。この短い期間でどう変えられるのか。テストは壮行試合の2試合しかない。まさに土壇場にたたされた日本代表は変われるか?