小宮山友祐の不在の痛手

浦安でも名古屋に勝てず

リーグ随一の選手層を誇る浦安をしても、名古屋には1度も勝てなかった。3度目の直接対決で敗戦した結果、両者の勝ち点差は5と開き浦安の自力優勝の可能性が潰えた。
「(森岡薫による)3点目は無かった。自分がそこにいられなかったのが悔しい」
タラレバをいえばきりが無いが、日本代表でも守備を任される小宮山友祐がいたら結果は違ったかもしれない。小宮山は3度目の対戦の前日の町田戦で不用意にイエローカードをもらってしまい、この日は累積警告でベンチ入りすることができなかった。

小宮山と大量失点

浦安の1試合の最多失点は4点であり、6節の町田戦、9節の名古屋戦、13節の大阪戦、そしてこの日負けた名古屋戦の4試合で喫している。そして面白いことに、この4試合のうち9節の名古屋戦以外の3試合に小宮山は欠場している。小宮山が欠場した全4試合のうち、残りの1試合は7節の大阪戦だが、この試合は大阪が監督が交代したばかりなためあまり参考にならない。あくまでもデータだけの判断になるが、小宮山の不在がチームの失点に大きく影響しているといえるだろう。

脆さが露呈

「他のチームとの対戦ではできることが名古屋戦でもできるようにしないと……」
市原誉昭が試合後に漏らした。浦安の良さは高いボールポゼッションをベースにして、稲田祐介、稲葉洸太郎、中島孝らが積極的にゴールを狙う、息もつかせぬ相手を圧倒する攻撃的なスタイルが武器だ。その中で小宮山、市原、平塚雅史の3人が守備を担うが、守らなければならない時間帯になればシト監督は体を張って守れる清水誠を投入して、守りきる術を持ち合わせている。
しかし、後手に回ったり、軽率なミスを犯すなどもろい部分があり、北九州での名古屋戦では市原と川原永光の連携が乱れてピンチを招き、名古屋の決定力の高さからミスが失点につながった。その他にもホワイトリンクでの神戸、大阪戦ではミスや決定力不足が原因で、この2試合だけで勝ち点4を取りこぼすなど、脆さが終盤に来て徐々に露呈されてしまった。

目に見えない重要性

「友祐がいなくて気持ちの面で(不在が)大きかった」
藤井健太だけでなく、平塚など多くの選手が小宮山の不在による影響をそう語っていた。最後まで粘り強く保てるメンタリティが小宮山のもう1つの武器である。北九州で完山徹一に決められたCKや森岡の反転シュートなど、集中力を保てれば防げたかもしれないし、後手に回ったり、軽率なミスをしたときにも叱咤して挽回できるのは小宮山以外に浦安にはいなかったのかもしれない。

「もし、小宮山がピッチにいれば……」

そう思わせた最後の直接対決だった。