●順当だった神戸ラウンド!
死のグループと呼ばれた、大分・北海道・SWH・カフリンガのグループ! カフリンガが北海道に引き分けたり、SWHが初戦で大分に勝利するなど大会直後から大きな盛り上がりを見せた。
しかし大分はSWHに1敗を喫したものの、残り2戦は順当に勝ち点を重ね勝ち抜けた。 SWHも北海道相手にラスト数分まで接戦を演じたが、最後は惜しくも力尽きてしまった。他グループはデウソン3と府中が3勝で勝ち抜け大きな番狂わせは起きなかった。
●波乱含みの大阪ラウンド!
A組は浦安、花巻が初戦で引き分け花巻が1位、浦安がワイルドで2位通過。 C組は名古屋が順当に3勝をあげ、ファイルがデイスタード・ジョガボーラに大勝し名古屋の試合を1点で守りきり、今回地域勢として唯一ワイルドカードで予選を勝ちあがった。
波乱が起きたのが、戦前から死のグループと称されていたBグループ。
地域では名実共にナンバー1と称されるフウガ。 そしてFリーグ前回王者の大阪と準優勝の湘南。
北九州王者ボルクも健闘は見せたものの、死のグループにおいて1勝もあげることな く敗れ去った。
実質大阪・湘南・フウガの3チームで争われたこのグループ。
●焦点となった直接対決の結果と、パワープレーの解釈
特にパワープレーに関しては、事前にチームやメディア、一般に発表(通達)がされて いないようで、審判団に対してだけ直前の木曜に説明があったようだ。
新ルールは基本的に時間稼ぎ的なパワープレーを規制するために改正されたもの。 これによってパワープレーのやり方を再考しないといけないチームが、今後多く出て来ることだろう。
クリアランスしてから、正常ゴレイロがパワープレー用のゴレと交代して、ハーフを超えて受けても間接フリーキックとなる。 ゴレがクリアランスから交代しても、ゴレはゴレとしてみているとの解釈だそう。
今までのように相手にワンタッチがあった場合、キックインやインプレー状態からパワープレーが始まった場合は問題はないよう。ただその場合でも自陣で2回目のタッチはNG 。
ルールブックのクリアランスの項目には「相手陣地なら触れる」と書いてないから、今までの解釈が間違ってましたという扱いで、協会からの通達がチーム関係者やメデ ィア関係者そして一般にも勿論なかったようである。
改めてパワープレーのルール改正について。昨夏に変更された、GKが“自陣では”2回目のタッチが出来ない、という制限に加え、そのプレーがゴールクリアランスから始まっていた場合、GKが相手陣でボールを受けても、間接ファウルになるそうだ。
この変更が、実はルールブックにも“書いてない”ようなのである。 審判には連絡があったと書いたが、これはこれで大問題ではないのだろうか・・・
●ルールを解釈し有効活用の末敗退した町田と勝ち上がったファイル・・・解釈しておらず敗れた無念の大阪
実際、リンドバロッサなどもこのルール解釈を把握しておらず反則を獲られ、前回の覇者シュライカー大阪に至っては、この2つのルールが少なからず関係し予選で敗退した。
3戦目でデウソンに1敗を喫し後がない町田は、クリアランスを前線で競らせ相手にクリ
アさせてからGK交代という手を使った。そして、大量得点を重ねワイルドカード進出に望みを繋いだ。藤井健太のラストゲームを、予選で終わらせない為にも・・・
しかし、次に行われた最終試合でファイルが打ち砕いた。
難波田を中心とした守りで、中盤のキーとなった名古屋を1点で守りきり、残りの2試合で大量得点というシナリオで見事ワイルドカードへと進んだのだった。
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