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「トリムカップ 決勝レポート

2009/3/30(月)  


○決勝戦を振り返り

2007年マカオのインドア女子代表監督の中村恭平氏が視察で連盟から来ていた。
ほんの少しの時間ではあるが、注目している選手や印象に残った選手を聞くことが出来た。

自分自身が始めてちゃんとみる女子競技フットサルであっただけに、その視点から聞く話しは2日目以降大会を見るにあたり大いに参考になった。

準決勝は静岡を5−0と完封で勝ちあがってきた東の王者東京と、京都を9−0と同じく完封で勝ちあがってきた西の王者兵庫の大方予想通りの一戦となった。

東京有利で試合が運ぶと思われたが、戦前の予想とは裏腹に試合の方は兵庫が縦に早いボールを入れ点を取りリードするという以外な展開が待ち受けていた。

試合前に選手権では、FUNに8−3でやられたんですけど唯一FUNから点を取れたのはうちらだけなんですよ!今回もうちらだけ点を取るかもしれませんね。

と語っていた兵庫6番井野の言葉が頭に浮かぶ。


後半に入っても兵庫の勢いは衰えず、ラッキーゴールとも呼べる9番関灘のハットトリックなども含む大量の5得点。

東京からは10番中島のPKからの1点のみに留め、文句のない勝利を収めた。

○TV放送と運営費


BS日テレでの放送予定は4月19日13時〜
決勝戦のみ会場がライトアップされ、北澤・吉沢2名のゲストが現れ得点者までがアナウンスされるなど場内の雰囲気が一変しました。

選手権では一日30万の運営費が、今回3日間あわせて3000万費やされたといわれています。

レセプション会場での料理、ゲストやTV放送にかかるお金、地元高知新聞での大々的なPR活動。
一体どこにそれ程のお金が使われたのか気になるところですがそこまではリサーチすることができませんでした。


○備考


今回主要メディアがPIVOの本田さんのみで、周りは地元高知メディアそして女子という完全アウェイな状況下で貴重な経験を積むことが出来ました。


個人情報的な事になるので詳しくは書けませんが、女子の競技選手生命は男子に比べても5年〜10年は短いといわれています。


其の為に仕事や普段の生活だけでなく、結婚や妊娠といった女性なら憧れるであろう幸せを犠牲にしたり我慢したりして、競技フットサルに打ち込み頂点を目指す選手の話が聞けました。


試合とは全く関係ない部分でのインタビューにも関わらず、自分だけ涙が流れそうになりました。その選手やチームの結果を書いてしまえば誰だかわかってしまいます。


ここではこれ以上触れませんが女性特有の条件の下、フットサルに真摯に打ち込む姿勢は男子も見習うべきであり知っておくべきだと思いました。


少しでもこうした部分が世に伝われば、男女間の問題で潰れていくチームやミックスというカテゴリーで甘えている競技女子が減っていくのではないかと思います。

大きな反感や誤解を招きそうですが、今一度競技フットサルで取り組んでいる女子に対し僕からのメッセージが一人でも多くの人に届いたら幸いです。





◆ おまけ・さすらいの足跡(ブラジル後)

12/25・ブラジルから帰国。26千葉、27・28宮城、29・30東京、31・1は新潟で年越し。6〜9は四国で過ごし、10・11は広島でFリーグ取材。この後、中国・(広島F・DOや、奥山蹴球雑技団etc)を周り、1/18はFリーグ大阪×名古屋取材、後、24まで関西(YONAIT、高槻松原、旭屋、カンカンetc)巡り。1/25は九州リーグ取材。現在は1ヶ月ほどかけて、九州(SPORVA、RD、エスペランサ、新星・カティオラetc)巡り巡り。3/6大阪、7・8静岡で全日本選手権取材。3/13〜15は東京で全日本取材。3/20〜22は山口で地域CL取材予定。3/27〜29はトリムカップ取材。4/5は関東オールスター取材。

伊藤大和





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