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2007/11/26 00:36:05

Fリーグ第10節 大阪×名古屋戦詳細レポート


 結果が伴わなかった選手たちには決して嬉しい言葉ではないだろうが、シュライカー大阪がプロ集団・名古屋オーシャンズ相手に大善戦を見せた。

 前半のスコアは1?3、名古屋リード。

 エキジビションマッチも含め、どこよりも名古屋と多く対戦し、敗戦を重ねてきた大阪。これまでからすれば、後半は"リードを広げられる"というのが常だった。

 しかしこの日は選手たちはもちろん、サポーター達も「まだまだ行ける」という手応えを感じていたのではないだろうか?
18分、名古屋?上澤に点差を広げられる3点目を奪われた後、サポーターの声援がより一層強くなったのも、そんな空気を察していたからのように思えた。

 その空気をつくり出したのは、試合開始から"戦う姿勢"、"勝ちに行く気持ち"を存分に見せて戦ったシュライカー大阪自身だ。

 アウェーの名古屋戦では専守防衛に徹し、賛否両論を呼んだ大阪だが、ホームゲームとなるこの試合は、前から積極的にボールを奪いに出た。インターセプトへの出足が早い。3分、カウンターにはつながらなかったが、フィクソから左アラのボラに出たボールを?岸本が躊躇なく飛び込んでトラップ際をカットする。

 一端相手の足元にボールが収まってから寄せる。という安全策ではなく、「前から、前から」というアグレッシブな姿勢が、"綺麗なフットサル"ではなく、"勝ちに行くフットサル"を観に来たサポーターたちの琴線に触れ、一緒に戦っている感覚がサポーターにも伝染していく。そんな試合だったように思う―。

 名古屋は?ボラが個人技で大阪のプレスをかいくぐるなどチャンスをつくるが、ゴールにはつながらない。

 しかし大阪は厳しくチェックに行く分、ファウルも重なる。9分には早くもファイブファウルが溜まってしまい、ここからは一端ハーフまで引いて、(プレスを)かけれるところでかけるスタイルに変更を余儀なくされる。

 10分、均衡を破ったのは名古屋のセットプレー。右コーナーキックを?マルキーニョスが落として、?前田が放ったシュートがニアを破り、名古屋が先制。

 さらに12分にはカウンターから3対1の状況で、?北原がフリーの?マルキーニョスにつないで2点目を奪う。

 シュライカーは13分、こちらもカットボールを?奥田が持ち込んで2対1となるが、?岸本へのラストパスがつながらない。

 16分、シュライカー大阪のタイムアウト後、2点をリードしている名古屋が?比嘉をゴレイロに入れてパワープレーの奇策に出る。
 しかし17分、大阪の左キックインとなった時に、ゴレイロの?比嘉と?定永の交代の時間がなく、?西村に左サイドから反転シュートを決められ、1?2とされてしまう。
 試合後の会見でマリオ監督は「パワープレーに関しては練習をしてきたし、自信もあった。通常は負けている時に使うものと思われがちだが、プレス回避にも使える」と説明した上で「失点したことに関しては(戦術を選んだ)監督として責任を持つ」と話した。
 個人的には大阪に1点を決められてしまったものの、"残り4分"という何か狙いを持って戦える時間帯にタイムアウトを取った大阪の、撹乱とまではいかなくても牽制する意味合いで、非常に面白い戦い方に映った。

 1点を返された名古屋は18分、左サイド、ボールの奪い合いから頭上に上がったボールを大阪?岸本が見失ったところ、名古屋?上澤が持ち込んで独走。コースを消しに来た大阪ゴレイロ?村島が寄せ切る前に、思い切り良くミドルをぶち込んで3?1とリードを再び2点差に広げる。

 大阪は前半残り38秒。フリーキックから?岸本が流したボールを?奥田がシュート。しかしコースは良かったが、やや当たりそこね・・・、さらにボールが飛んだ方向にいた?神戸は反応できず・・・。いま一歩のところで、ゴールが遠い。

 しかし後半に入っても、大阪の流れは失われていなかった。21分、右サイド?岸本からの折り返しを中央?西がスルー。左サイドに流れたボールを?西村が決めて、2?3。西村の2点目で、大阪が1点差に詰め寄る。

 そして26分、右サイドから?瀬戸がゴール正面に送ったボールに?鈴木がフリーで走り込んで3?3。シュライカー大阪がついに同点に追いつく。瀬戸がボールを流したのは4人のディフェンダーのちょうど真ん中あたり。名古屋はエアポケットのような感じでディフェンダーが見合ってしまったか―。

 試合後マリオ監督が「今日は名古屋らしいフットサルが見せられず、サポーターに申し訳ない」「気持ちの面では大阪に負けていたかもしれない」とコメントした名古屋の調子がおかしい。

 27分、左サイドの?ボラが前に抜けようとしたため、パスが合わなかった?上澤があからさまにジェスチャーで不満をあらわにする。28分にもゴレイロ?定永が右横の?北原に送るが、タイミングが合わずにタッチラインを割って大阪ボールに。名古屋にしては考えられないようなイージーミスが連発する。

 しかしアグレッシブなディフェンスでリズムを掴む大阪を、名古屋がうまくいなす。28分、プレスをかけてペースを掴んでいた大阪に対し、フィクソの位置で?北原がボールをキープ。激しく動いていた人とボールの流れを止めたところで、さらにキーパーまでボールを戻してペースダウン。この後の名古屋は(計算がなかったかもしれないが・・・)?上澤、?森岡らも前に急がず、バックパスを効果的に使って、大阪がつくるハイペースを消し、試合をスローペースに落としてしまう。

 直後、大阪には不運と思えるジャッジが・・・。アドリアーノ監督が(2回目ということもあり)"判定に対する異議"により退席処分を受ける。
 一瞬、何が起こったのか?理解ができなかったのはアドリアーノ監督やシュライカー大阪だけでななく、観客も同様で、場内が静まり返ってしまった。
 記者自身も"判定に対する異議"が退席理由だったことを、公式記録を受けてから知ることになるが、1回目、2回目ともに、審判ではなく選手に対する叱咤だった。これは町田の試合でも全く同じケースがあっただけに再発防止できなかったものか・・・、熱戦のさなかだっただけに、非常に残念でならない・・・。

 名古屋がうまくペースを殺し、監督退席の事態に見舞われたシュライカーだが、その後も積極的な戦いは続く。30分には?岸本がゴール前に送ったボールを?瀬戸がヘディングで押し込もうとするが、これは枠を捉えず。

 大阪がまだまだリズムを掴んでいたが、追加点は名古屋に入る。

 31分、右サイドのキックイン。大阪?奥田が名古屋?マルキーニョスを一瞬、フリーにしてしまう。試合後、「あのコースにパスが通るとは思わなかった。自分がマークを外してしまったので、今日の試合で一番印象に残っている」と悔しさを滲ませた?奥田。
 対して?マルキーニョスは、「キッカーの?ボラと(大阪は)裏が空くことを話していた」としたり顔。最近は出場時間が短かったが「前から寄せられた時は、前線で張れるので必要となる」と監督から持ち味の評価と役割を与えられていた?マルキーニョスが、この日は2得点と監督の起用に応えた。

 大阪は35分、カウンターから?奥田が右サイドをフリーで駆け上がるが、名古屋ゴレイロ?定永がゴールライン一杯まで前に出てきて「打って来い」と言わんばかりに両腕を大きく広げ、奥田の豪快なミドルを肩に当てて防ぐ。

 大阪のチャンスをことごとく防いだ名古屋は、37分、大阪6つめのファウルで第2PKを得る。これを?ラファエルが右下に決めて、5?3。大阪はその後も懸命に攻めたが、ゴールは遠く、またも名古屋の牙城を崩すことはできななかった。

 しかし敗れはしたが大阪は、これまでで一番"一体感"のあるゲームではなかったか―。

 試合後、岸本主将が「負け続けているのに、こうして応援に足を運んでもらえるのはありがたいのと、申し訳ないのと両方の気持ちがあります。選手は何が何でも勝てるよう、必死に頑張っていくので、引き続き応援よろしくお願いします」と今の苦しい心境とお礼をストレートに表すと場内は大きな、そして温かい拍手に包まれた。

 記者会見では名古屋・マリオ監督が「大阪が今日のようなゲームを続けるなら、今後もいい試合ができる」と太鼓判を押し、「湘南、町田、浦安戦でも(今日のような力を)出して欲しい」と笑顔を見せた。

 また、名古屋?北原、?前田選手ともに「短い期間でここまで(大阪が)変わっているとは驚いた」と声を揃えた。

 前節の神戸戦でもいい試合、勝てそうな試合を演じた大阪。これまでも"内容が良くても結果が伴わなくて"最下位に低迷しているだけに何も"変わっていない"のかもしれない。

 しかしプレーに迷いや焦りが見られたこれまでとは明らかに違う。個人的には、チームが、良い方向に、確実に変わっていることを感じることができた。

 長かった、シュライカー大阪の"夜明け"は近い。

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