神戸勝ち切れず。湘南とドロー/ゼビオFリーグ５節

５/30(土)、岸和田市総合体育館で行われた、SuperSports XEBIO Ｆリーグ2015/2016 第５節、デウソン神戸×湘南ベルマーレ戦。

"関西セントラル"で、大阪会場での神戸の試合というのもあって？観客数は552人。かなり寂しい数字･･･。

試合は立ち上がりから神戸が激しくプレスに行ったが、縦にも横にもワイドになったりもする湘南がうまくプレス回避し、まずは神戸に主導権を掴ませなかった。

16:50、湘南はコーナーから、８.刈込のシュートがオウンゴールを誘い、先制。しかし、15:38に、湘南はゴールに入るバックパスを、ゴレイロ１.三浦が見送って失点を許すという･･･前代未聞のゴールで、１－１。

前半はお互いパスが回るも、シュートが少なく(１試合で互いに16本)、見応えのある攻防とまではいかなかった。個人的な感想だと、湘南はタイミング良くダイレクトも交えてボールは動くので、ゴールゲッターが欲しい感じ。小気味良くパスが回っている"調和"を乱してでもエゴイスティックにシュートを打つ選手も必要だと思う。神戸のファーストセットは仕掛けたり、収めたりできる選手が多い分、パス毎にボールが止まる感じがした。こちらは１人でもトラップから始まって、ボールを大きく動かす選手がいれば･･･。ただ、神戸の方はそういう戦い方なのかもしれないが･･･。

　後半の先制はハーフタイム後、動きが良くなっていた神戸。12:28 ９.岡崎がスイッチで、ヒールにボールを流したところに４.山元が走り込み、ゴールに叩き込んだ。

　スコアはその後、膠着。４試合連続で１得点の湘南は、またも"１得点"のみで終わるのかと思われたが･･･、01:24、神戸のゴール正面で、７.安藤が背負ってキープ。右に流して、受けた21.浦上が切り込みながら、逆サイド下隅にシュートを決めて、２－２。残り時間が少ないところで、湘南が同点に追いついた。

　神戸も再び懸命に攻撃に出るが、互いに決め手を欠き、２－２のまま、タイムアップ。勝点を分け合う形となった。

◆湘南ベルマーレ・横澤直樹監督コメント

神戸はシュート力が強く、１対１が得意な選手がいるのが特徴で、何より選手間の絆というか、連帯感にすごく特徴があり非常にまとまっているチームだと感じていて、そういうチームに何ができるか？ということで、練習に取り組んできた。我々も去年からこのメンバーを中心に戦ってきて、連携、試合運びの形もだいぶ連動してきた。(神戸のような)メンタリティのあるチームに対しても、同等、あるいは少し上回るようなところも見られたところが、今日、２－２まで追いついたところだと思います。
　１失点目に関しては、これはゴレイロとしてはやってはいけないミスですが･･･、経験というのが大きく出てしまった、彼も23歳という若さでこのFリーグの舞台に望んでいるわけですけど、今回ミスしてしまったことに関しては次につながるような指導を加えていきたい。
　負けている中でしっかり同点に追いついたところに関しては、下位にいるチームなりに、少し進歩したところが見られた部分です。明日も試合があるので、今日以上にしっかり走って、ボールをうまく回しながら運んで、得点につなげて、失点もできるだけ少なくして、勝利して帰りたいです。

－４試合連続で１得点という試合が続いていました。今日に関してはボールは回るけれど、シュート自体も少なく、なかなかゴールに結びつかなかったと思いますが、いま、攻撃のテーマ・課題となっていることは？

攻撃だけじゃなく、守備の部分に関してもですが･･･、攻守にわたって、ゴール前で何が起こるのか？そこをイメージして練習をしています。一番重要なのはパスを回せても、ゴール前で何もできなければ、負けてしまう。逆にしっかり守っていても最後の最後でマークを外したり、ミスが起こって失点してしまう。そこは下位にいるチームの象徴なので、そこをどう切り抜けていくかは選手に伝えているし、今シーズンはプレーオフに進むことを目標としてやっているので、自分たちは未知の世界に進まなければいけない。ひとりひとりが責任を持って、自分がチームを勝利に導くんだという責任感を求めています。

◆デウソン神戸・千綿リカルド監督コメント

今日は前半あまりいい試合できなかった。ディフェンスがいい感じではまらず、攻撃もパスミスが多く流れに乗れなかった。ハーフタイムにしっかり話して、後半は少しできるようになりましたが、最後の最後に決めきれないところがあって、そこは反省点です。最後の最後まで戦った結果の引き分けだったので、これからも最後の最後まで戦っていけるようにしたいので、明日に切り替えて、頑張りたい。

－前からのディフェンスの仕方など、変わった部分があるようですが、戦術の浸透具合、チームの状態は？

５試合して、試合をこなす中で成長できる点、どこが悪かったか、見えるようになってきた。今日もウチのカバーできない新しい形をされてしまった。ハーフタイムでカバーできる体制を話をした。新しいことを「やる」という気持ちにはなってくれたので、レベル的にも次のベースに向かっていく感じ。

－ピヴォの選手ばかりが出るセットもあったが？

デウソンというチームがもともと自分がいたときから、『勝負』が強みでした。今はいろいろやり方があります。自由じゃないです。やり方があるからわかりやすくなってきているハズ。ディフェンスが弱くてもカバーしてくれる。攻撃的な選手をどんどん入れても大丈夫になってきている。ただチアゴはフィクソで試している部分もあります。しっかりコーチングができるので。

◆デウソン神戸・山元優典選手コメント

前半湘南のプレスというか、迫力が思っていた以上にあってばたついた部分もありましたが、同点にできて良かった。前半はそのまま流れをつくれず終わってしまいましたが･･･、後半は、ハーフタイムに色々と指示が出たので、立て直せて、運動量で負けることはないといつも思っているので、後半は向こうは少し落ちた感じで、こっちは動けていたので、リズムをつくれて逆転できたんですけど･･･。最後５ファウルになってしまって、２個ぐらいいらないファウルがあったので、もったいなかった。最後しのぶ(相井選手)も５ファウルでなかったら、もっと寄せていたと思うし、全員のミスというか、チームとしてしっかりファウルコントロールできていれば良かったと思います。

―逆転ゴールのシーンを振り返っていただけますか？スイッチしたところに、後ろから走り込んで来ました。

まぁ･･･、サッカーですよね(笑)。チアゴとはずっとやっているので。後はどこ狙おうかと思ったら、真正面が空いていたので。意外に冷静でした。

―前からかけているときに、中を切っているのは？縦パスを狙うため？

大分戦でななめのパスをよく通され、リズムが悪くなったので、その修正のために、ボールにしっかりアプローチに行って、ななめのパスを出させないようにしています。フィクソがしっかりしているので、ピヴォにあの位置に入れられても･･･。ななめにパスを通されて(マークが)ずれる方がチームとしては嫌なので。湘南がななめから降りてくるのもわかっていたので。

―なかなか勝点が伸びていませんが、チーム状態は？

どうなんでしょう･･･。一戦一戦、こう･･･積み重ねているという実感はある。これを良くするのも悪くするのも選手なので、監督が変わったので、やり方も変わるから、それにしっかり選手がついていって、頑張っていきます。

―山元さんと鈴村さんが一緒に出たり、ピヴォだらけのセットがあったりしますが、やりにくさや戸惑いは無い？

ぼく結構フィクソと思われるんですけど、性格的には攻めるのが好きなので、スズ(鈴村選手)と出るとアラができるので、楽しくていいです。