いきなり４得点の清水「フツーにやればFにも勝てる」

３/６(金)に行われた、PUMA CUP 2015 第20回全日本フットサル選手権大会１次ラウンド、大阪会場の第１試合は、"死のグループ"C組のSWH Futsal Club×名古屋オーシャンズサテライトの試合。

　"地域王"となったSWHの戦いぶりに注目が集まるが、一方の名古屋サテライトも全国大会常連の強豪。驚くのは平均年齢20歳の彼らがすでに、トップレベルで活躍しているということ。将来が非常に楽しみだ。

　試合は９－３と、思わぬ大差がついた。前半の様子からすれば、スコアほどの実力差は両者間になかった。パワープレーで傷口が広がった感もある。

　序盤の名古屋はロングボールも多めに、前線で体格も良い、24.平田マサノリに収めようとする。

　先制はSWH。17:49、ゴール前で得たフリーキックを14.清水が直接叩き込んだ。

　13:29、名古屋サテライトもフリーキックから同点に追いつく。鋭いキックフェイントで再三SWHを翻弄していた17.八木がSWHをゴールを陥れる。しかし１分足らずでSWHはまたも、14.清水が遠目から、グラウンダーのシュートを決めて、２－１。再びリードを奪うと、前半終了も近い、02:29、SWHはセカンドセットで、26.佐川がループで軽やかにゴールし、３－１。しかし名古屋も01:18、36.橋本が、SWHゴレイロが抑えようとしたボールを背後から、その鼻先で、足裏でさらって、シュートし、２－３。前半は互いに譲らない展開を繰り広げた。

　後半も先手を打ったのは、SWH。16:46、またもフリーキックを14.清水が直接決める。清水は早くもハットトリック達成。絶好調だ。名古屋サテライトも決定機を掴むもシュート精度が低く、追加点が奪えない。すると11:45。SWHはディフェンダーが弾いたボールを８.西が押し込んで５－２。11:07にも縦に抜け出した清水が４点目を奪って、６－２と一方的にスコアを伸ばしていく。

　たまらずタイムアウトをとった名古屋は、11分を残して、36.橋本をゴレイロにパワープレー開始。しかし10:18 ディフェンダーにあたったボールをSWHが拾って、15.角谷がゴールし、７－２。07:04にはSWHゴレイロ清田のロングスローがオウンゴールを誘い、８－２と、SWHのリードは６点差に。

　名古屋サテライトも05:42、じりじりラインが下がったSWHのゴール正面から36.橋本がグラウンダーのシュートを決めて、３－８とするが、04:26、SWHは奪ったボールを10.樋口がループでディフェンダーの背後のスペースへ、これを受けた11.武石が反転のダイレクトボレーで無人のゴールに決めるスーパープレーも飛び出して、９－３。

　地域王のSWHが勝利して、２日目・湘南、３日目・町田、Fリーグ勢に挑む格好となった。

SWH。試合前の儀式(？)

地域王となって挑む全日本。Fリーグとの対戦にも注目が集まる

全国大会常連の名古屋サテライト。この日の平均年齢は20.4歳！

ハットトリックの14.清水のゴールパフォーマンス

８.西も決めて、清水と靴磨き(？)のゴールパフォーマンス

11分残し、パワープレーに出た名古屋サテライト

テクニシャン15.角谷もゴール

武石も鮮やかなゴールを決めた

◆SWH・清水選手インタビュー

―いきなりの４ゴール。今日の試合を振り返って？

清水選手「自分の活躍どうこうより、勝てたことが嬉しいですね」

―地域CLで地域チャンピオンとなってからの大会ですが？

清水選手「目指し続けていたタイトルは取れたので、地域の力を見せていくためにも、見られている立場にあると思うので、Fにも劣ることなく、怖いわけでもないので。普通にやればFにも勝てると思っているので。続けて自分たちのフットサルをしたい。地域CLもフルメンバーでない中で勝てたのは、気持ちの面でもみんなに戦う姿勢も出てきたから。SWHに入って３年だが、今までで一番チーム全体として戦う気持ちが出ていると感じる。技術どうこうより、いつも競った時に負けたりしていたので。いい感じで勢いに乗れたと思うので、明日あさって、東京代々木に行っても、日本一を本気で狙いに行きたいと思います」

―残り２つはFとの対戦ですが、戦い方などはある？

清水選手「今日もかなり強敵だったので、下に見てたわけでもない。同じ力だから必死に戦った。結果は開いたんですけど。いい勢いがついたと思います。Fリーグの選手は練習を毎日やってるので、体も切れている。僕たちも週４回やっていて、Fリーグの経験者もいるので、力で負けていることは決してないと思う。簡単ではないと思うが、何もできないことは絶対にないと思う。去年もFの町田さんや浦安さんとやって、ボールを持てたのか、回させられたのかはわかりませんが、どうにもならない感じではなかったので。楽しみです」

―いま、絶好調？

清水選手「そうですね。地域CLでも点が取れたりしたので。周りのメンバーが良いので、居ればいいところに出してくれて、おいしいところを持っていくだけなので」

―ファーストセットに定着したのはいつごろ？

清水選手「仕事で来られない人もいて、いろいろ組み合わせを変えているので。今季から。去年はファーストとセカンド、どっちにも入る感じでした。どっちに入ってもやりにくいことはないです」

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レポート・写真：北谷仁治