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2014/12/16 12:54:14

世界女子トーナメント、グアテマラに逆転負けで6位で大会を終える


第5回世界女子フットサルトーナメント5位6位決定戦、グアテマラに逆転負けで6位で大会を終える。

1−2というスコアで、グアテマラに敗戦。予選で強豪ロシアに勝利するも、日本と同等の力を持ったグアテマラに敗戦。これが、今の日本の現在地なのだろう。今大会、強豪国の入り口に立ち、その扉に手をかけた。これは、とても素晴らしい事で大きな進歩なのは間違いない。その一方で、同等の力を持った国に、今回のような結果を出してしまう事も事実だ。

前半、試合を優位に進めたのは日本。立て続けに何度もチャンスを作る。前半で試合を決定づける事ができるのではないかというくらいのチャンスが何度も訪れるが、ゴールネットを揺らしたのは1度。今回のコンセプト通り、コンパクトにテンポ良く繋いだボールを最後は11番藤田選手がファーサイドで合わせた。準備してきた事、取り組んできた事がピッチ上で体現された素晴らしいゴールだった。前半、この得点シーン以外でも、同様の場面は幾度となく見る事ができたのは、短い準備期間で取り組んできた事の成果だ。その準備してきた事で結果が現れたのがロシア戦の勝利に繋がり、ブラジル戦では足りなかった事が見えた。そして、グアテマラ戦でもその結果は確実に表現されていた。ただ、足りなかったのは決定力。ボールを運ぶ力、チャンスを作る事は出来ているし、グアテマラ戦でも出来ていた。が、ネットを揺らすには至らない。その結果、前半は1点リードで折り返す事になる。

逆転劇は後半の終盤に起きた。後半17分、マークを一瞬振り切られた瞬間に抜け出され失点をしてしまう。その時が訪れるまで、後半もほぼ日本がペースを握っていた。グアテマラにも鋭いカウンターで何度かチャンスを作られてはいたが、得点を与える事はなかった。後半、日本は横の幅を使う事を意識し、やり方を少し変えていた。その選択が悪かった訳ではない。グループリーグである一定の結果を残した方法をそのまま続ける選択肢もあったはずだが、後半に選択した戦術もおおむね機能していた。事実、ゲームを優位に進めていたのは日本で、前半同様に多くのチャンスを作り続けていた。しかし、前半同様に得点を奪う事ができない。そうなると流れは変わってくる。終了まで残り少なくなって訪れたチャンスをグアテマラはしっかり決めた。ここで、日本はパワープレーを選択するが、パワープレー返しで失点を喫してしまう。その後、パワープレーをやめ再びゴールに襲いかかるが、同点のゴールを奪うには至らず試合終了。今大会を6位で終えた。

”決定力不足”よく聞く言葉だ。この試合もまさに決定力不足が露呈した結果となった。ボールを運ぶ事は出来ているが、得点には繋がらない。在原監督は「フィニッシュという意味では、なかなかアウトレンジからの良いシュートは打つことができていないチームなので、いかにしてリバウンドだとかゴール前に人数をかけてゴールを奪うのかというところにチャレンジしなくてはなりません。」と、決定力不足のをいかに解消するか、その手段の一つとして”リバウンドや人数をかける事”にチャレンジをしている。その結果「マンツーマンの間を使い、より垂直方向への意識を持たせたことも非常によく機能しゴールチャンスも増えましたが、リバウンドを拾う選手がそこに到達できるかという点においてまだまだ課題を感じました。」と新たな課題も感じている。
個々のシュート力や精度をあげるのは、与えられた準備期間では非常に難しい。国内でのリーグなど、選手達が普段戦いを繰り広げている場所でのプレッシャーなどの中では、良い準備ができ力強いシュートは打てるし、決定力も高いのかもしれない。しかし、世界を戦う上ではプレッシャーの違いなどで、普段通りの状況は与えてもらえない。今大会を通じ、選手達はそれを感じただろうし、個々の課題をみつけ、次に繋げる為の取り組みや準備をするはずだ。簡単に解決する問題ではなし時間も必要な事だ。しかし、今回、限られた準備期間の中で、日本代表は一定の成果をあげ、結果を残した。限られた時間の中でも、創意工夫をすれば結果は残せる事を、日本代表は示してくれている。その日本代表の進むべき道に、さらに大きな光をあてるのは、個々の舞台での取り組みであり、準備であるのかもしれない。小さな事の積み重ねだが、それが日本代表の成長速度をあげる事に繋がる。

パワープレーの選択について「単純に監督の決断ですので、うまくいく日もあれば、うまくいかない日もあると思いますが、少し迷いを生んでしまったというのは監督の責任で、選手はよくやってくれたと思います。グアテマラが想定よりも高いラインを引いてきたので、パワープレーをもうワンプレーやった上で止めようと思っていたのですが、そのワンプレーでやられてしまったのは、自分として甘さが出てしまった部分なのかなと責任を感じています。その後、もう一度日本のペースに持っていけたのは、明らかに選手の意識が統一できていました。そこでゴールが生まれる事が一番良かったのですが、当然相手もディフェンスをしますし、必ずしも良いプレッシャーができたといっても点が入る訳ではありません。体力的に弱かった訳でも、延長戦を嫌った訳でもありませんが、単純に勝ちに行く為にここに立っている上で、準備してきたものをコートで表現した結果、敗れてしまったという事です。グアテマラも以前と比べて良くなっており、日本も同様に良くなっていますが、まだこの実力だと言う事だと思います。」と在原監督は語る。勝利を掴む為、パワープレーの選択をしたことに問題はない。準備してきた中に、その選択肢があるのであれば、それも間違いではない。今回はその選択の中で迷いが生まれ、結果失点に繋がる事になってしまったが、監督の言う通り”うまくいく時もあればそうでない時もある”ということだろう。たしかに延長戦があり、そこで仕切り直す手もあったとは思うが、それが必ず勝利に繋がるとも、有利に働くとも限らない。「パワープレーを選択したから負けた」というのは結果論でしかない。その選択がうまくいっていれば、「パワープレーをしたことが勝利に繋がった」となるだろう。確かに、監督は結果こうなってしまったという責任はある。しかし、その監督の決断と選択がロシアに勝利という結果をもたらしたのも事実だ。

敗戦の結果は変える事はできないが、現監督のもと確実に成果を見せている。その成果は、この試合やグループリーグの戦いで随所にみられた。「スコアというのは、単にそのゲームのスコアであって、前回と今回の失点差がこうだから何かが変わったとかいう話しではありません。ブレる事無く現在地をしっかり確かめた上で、日本が今やるべき事をしっかりとやる」ブラジル戦後の在原監督の発言は、この試合においても同じ事だ。歩むべき道筋から大きくそれた事をやって勝利を掴んだとしても、それは未来には繋がらない。”今やるべき事”これを見失うことなく進む事でしか、立ち位置を前に進める事はできない。敗戦という悔しい結果であることは間違いない。しかし、現在地を確かめ、前へ進む為の道を逸れずに大会を終えたという意味においては、敗戦を悲観する必要はない。

課題解消に取り組まなければならない事は少なくない。新たな取り組みも必要になってくるだろう。「日本の身の丈に合った戦い方というのは、必ずしも男子がやっている事だとか、世界の強豪のやっているスタイルだけではないという事は証明できたと思っています。」こう語った在原監督の言葉にもあるように、世界相手に戦う事ができた今回の取り組みと工夫は大きな成果だ。「その工夫が、アジアや北中米等の4強を除いたチームが私達もできるという流れができる事が、ワールドカップ開催を全員が切望する中で競技力の向上や、注目されていくという意味では非常に重要な事だと思いますし、そこに影響を及ぼす勝利を収める事ができたという事は、今回の大会での大きな出来事だったと思います。それもフロックではなく、意図的に狙い、機能した上で得た成果です。敗戦のショックはありますが、自信をもって胸を張って日本へ帰ることができる事を、やり遂げたというのが一番大きいと思います。」と今大会の総括を語ってくれた。

監督をはじめ、代表選手全員が、ロシア戦の勝利を含めた今大会の成果に大きな手応えを感じているはずだ。その成果を間近で見るチャンスはすぐ訪れる。日本国内初の国際試合が、帰国後の20日に神戸で行われる。来年から開催されるAFCをはじめ、同大会、そして開催を願うワールドカップへ準備すべき事、課題は少なくない。代表活動だけでは解決できない問題もある。経験の還元だったり、情報の共有、環境の整備などやるべきことはたくさんある。日本代表は、監督の力や選手の能力だけで作るものではない。フットサルに関わる全ての人達の力であったり、協力であったり、夢で作り上げて行くものだと思っている。日本女子代表はロシアに勝利し新たな一歩を大きく踏み出した。彼女らの成果をぜひ会場で見て欲しい。その声援、応援が、日本女子代表は次の目標の大きな後押しとなるはずだ。





































































































































写真・レポート:中山 伊織



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