ホーム大阪が快勝。町田は今季初黒星。４節・大阪×町田レポート

大阪がホーム開幕ゲームを快勝！

１勝２分の無敗で大阪に乗り込んだ町田は、主力選手の不在も響き、パワープレーも裏目に出て、今季初黒星となった。

５分、森谷のゴールで先制ゴールを奪い、主導権を握ったのは町田。大阪も町田ゴールに迫るシーンはあるものの、昨季まで大阪に所属した守護神・イゴールにも阻まれ、前半はノーゴール。

しかし、後半は大阪が試合のペースを奪い返した。

皮切りとなったのはゴレイロ宮竹のゴール(？)だ。24分、ハーフライン付近まで攻め上がり、果敢に振り抜いた「早くて自分で(弾道が)確認できなかった」と言うシュートがゴールに突き刺さる。(手前で触れた江口が激しくガッツポーズを繰り返すが、公式記録には、宮竹のゴールと記録された)

「サポーターが強い力になった。宮竹のゴールの時もすごく盛り上がってくれた」と、ドゥダ監督が会見で感謝の言葉を残したとおり。ホーム・大阪のサポーターの声援も間違いなく選手たちの背中を押したようだ。

個人的に見て、試合を"決定付けた"のは大阪・村上だ。

27分、林からの綺麗なワンツーを右サイドで受けると、得意の右足ミドルシュートで逆転ゴールを奪った。村上が前を向いてトラップできる、林のパスと村上のファーストタッチが絶妙だった。31分、追加点も右サイドからの村上のミドルシュートから生まれた。今度は一度シュートフェイントを入れ、さらに縦にディフェンダーを外してからシュート。ゴール前、イゴールが弾いたボールが江口に当たり、ピンポン状態となって、町田ゴールに収まった(江口の話では、江口→イゴールという順番に当たったとのこと)。

35分、タイムアウトを取った町田は藤井をゴレイロに入れ、パワープレーを開始。しかしこれが裏目に出る。

36分には松宮が奪ったこぼれ球が江口の前に転がり、プレッシャーがかかってきたところ、江口が"巻いた"ロングシュートで町田ゴールを的確に捉え、４－１。39分にもボールを奪った大阪は、中央・センターサークル付近から、瀬戸がインサイドでシュート。シュートと同時に両手を広げた瀬戸。ボールは無人のゴールに転がって、５－１。スコアほどの差は両チーム間に見受けられなかったが、最終スコアは開いた。

「苦しいゲームになることはわかっていた。(アジアインドアゲームズで)滝田が不在。ジャッピーニャと大地と中心メンバーが居なかった。その中でやれることはやってくれたと思う」と語ったのは町田・関野監督。「大阪の力はわかった。次は勝つ」と自信のコメントも残した。

一方で町田・横江キャプテンは「メンバーが欠けていたとは言え、こういう試合をしていたらプレーオフは難しい」と危機感を募らせていた。「後半、追いつかれたり逆転されるゲームが続いてしまっている。チームで話し合わないと。東京からサポーターが来てくれたのに情けない」と振り返り、「次のホームゲームにつなげたい」と括った。

２得点でチームの勝利に大きく貢献した大阪・江口キャプテンは「声援が大きかった。自分たちのフットサルができた結果だと思う」と勝利を喜んだ。イゴールとの対戦については「監督から弱点を聞いていた」とコメントしたが、「具体的には？」という質問は「ちょっと言えないです」と笑顔ではぐらかした。

大阪との対戦について、町田・イゴールは「とてもスペシャルなゲーム。いろんな人に支えられて大阪でプレーしてきた。いいプレーを見せたい」と話し、「自分がいなくなったからといって落ちるとは思っていない。戦ってみて、改めて強いチームだと感じた。特に個人個人が強いし、ディフェンスがしっかりできる。まだまだ強いチームだ」と、"初対戦"を振り返った。
　試合中、大阪の選手との交錯には大阪サポーターから、厳しい声も飛んでいたが、試合後、挨拶に行くと「イゴール～。イゴール～」と親しみを込めて呼ぶ声が飛んでいたことに対しては、「あらためて大阪でプレーしたことを幸せに思う。選手としては本当に嬉しいこと。選手冥利に尽きます」とコメントしていた。
　町田の今後の戦いについては「いい前半を戦えたが、後半は明らかに落ちた。こうだからとは今うまく言えませんが、以前から起きているので修正すべきだと思う。まだ始まったばかりなので、早い段階で直すところが見えているのはいいこと。全員が話せる環境をつくって、修正するにはいい機会になる」と話した。

ケガからの復帰戦が大事なホーム開幕戦となったのは宮竹。清家がアジアインドアゲームズで不在。スクランブル体制の中、「まだリハビリもしている」中、出場に踏み切った。「裏への飛び出しとか、試合勘はまだまだ」と話すが、貴重な同点ゴールを奪った。対戦相手にイゴールが居ると「燃える」という宮竹。今季のホーム開幕ゴールになった感想を聞くと「そうですね！」とそこで気づき、「どう喜んでいいかもわかりません。純粋に嬉しいです」とコメントした。