高槻松原３―２フォルサ/関西リーグ速報

去年は０?５と高槻松原に完敗を喫していたフォルサ。
しかし両チーム２連勝同士で迎えた１年越しの『再戦』はフォルサの成長を十二分に感じさせる内容となった。

フォルサの先発は、?鴨、?赤本、?吉川、23番田代、ゴレイロに?井上。
高槻松原は?及川、?瀬戸口、?北村、?村橋、ゴレイロは?角田が先発。

圧倒的に高槻松原がボールを支配かとも思われたが、想像以上に今年のフォルサがいい！

思い切りの良いカウンターが再三、高槻松原のゴールを脅かす。

フォルサは去年と比べて、何よりもまず、落ち着いてプレーできているのが良い。
焦って無駄なクリアも少なく、状況を見てつなげるところはキッチリつなげてくる。

高槻松原のように、ボールを細かくいろんなパスの種類を使ってつないで、つないで攻撃を組み立てるといった器用な攻撃まではないが、シンプルにゴール近くにいる味方にボールを入れる。

高槻松原の寄せは激しく、当たり負けする部分も見られるが、股下を通して前に出たり、押させておいて、反転して置き去りにしたりと、心憎いまでにうまくプレスをかいくぐる技術と、何より「前に抜けよう」という挑戦心がある。頼もしいチームになった。

しかし前半17分あたりから、徐々に高槻松原が得意のボール回しでフォルサ陣内に押し込む。
18分、ボールカットから、?瀬戸口が落としたボールを、?市場が決めて、高槻松原が先制。
前半は高槻松原のリードで折り返す。

しかし後半、反撃に出たフォルサがゲームをひっくり返す。

28分、中央で横パスをカットした?吉川が自分で持ち込み、最後はゴレイロの股下を通したか、シュートをゴールに流し込み、１?１。フォルサが同点に追いつく！

30分、今度は中央にこぼれたボールを?北垣が豪快に決めて、２?１。ついにフォルサが逆転！強い。さすがに連勝はダテではない。

ゲームは残り５分を切ってもフォルサが高槻松原をリードの状態であったが・・・。

36分、高槻松原はゴール前で?永山がシュートのこぼれた浮き球に反応。ゴレイロ?井上が姿勢を崩しながらも懸命のダイブでコースを消しに来たが、インステップに乗せ、フワリとゴレイロをかわす技ありのゴール。２?２。高槻松原が同点に追いつく。

さらに38分、高槻松原は中央ゴール前、?沼田が相手を押しのけるように奪ったボールを決めて、逆転弾。

残り１分、フォルサは?山本をゴレイロに入れてパワープレーに出るが、追加点はならず。

３?２。全勝同士の熱い戦いは、高槻松原に軍配が上がった。

対戦したフォルサについて高槻松原の?沼田は「いいチーム。去年でもたまたま点差を広げて勝てたけど、強いチームだと思っていた」と話す。「ただ今日に関しては僕らがふがいなかった。新しい戦術をやろうとすると、バランスを崩してしまう。『生みの苦しみ』にもがいてる」と、負けなしの３連勝にも内容にはまだまだ不満足な様子。「みんなまだまだパフォーマンスが上がってない。切れがよくない。それが新しいことをやろうとしての(トライ)ミスなのか、そうではないのかは区別していかないといけない」と続ける。

いずれにしても最大目標は選手権への『再出場』。ピークは秋?冬頃に持っていくと話す高槻松原はまだまだ本調子ではない。

「まだ良くなる」と?沼田が話す高槻松原は、チームをつくりながらも無傷の３連勝だ。

高槻松原 ３―２ フォルサ/関西リーグ速報

高槻松原３―２フォルサ/関西リーグ速報