旭屋４―３芦屋/関西リーグ速報

終盤に激しくゲームが動き、すごい試合になった。

旭屋は?戸西、?上田、?西、?角谷、ゴレイロは?蔵内が先発。
芦屋の先発は?浅野、?小池、?壁屋、?能村、ゴレイロは?田中。

序盤、?稲田の度肝を抜く２ゴールで旭屋がペースを掴む。

まずは６分、左サイドを突破した?稲田が中を見るが、まだサポートが上がりきっていない。
それなら！とばかりに振り抜いたシュートは、ニアサイドの上段をぶち抜いてゴールに突き刺さる。１?０、旭屋が先制。

さらに13分にも?稲田。右サイドから、思い切り良く振り抜いた右足のシュートは逆サイドネットを揺らす。２?０。

旭屋は15分、?西がエリア内で倒されPKに。
「稲田くんが蹴ればハットトリックやったけど、蹴らせてくれた」と話す?西が自身で決めて、３?０。
今日も着実に点を積み重ねた旭屋が３?０とリードして前半を折り返す。

昨日は「リードを守ろうとしたためにリズムを崩した」と?蔵内代表が語った旭屋は、この日は守り切ろうという意識がなかったはず。

守るだけでなく、果敢に攻めてチャンスを狙う。
特に?角谷は素晴らしい。運動量もあり、キープができ、はたくことができ、攻撃のアクセントとなる。

しかしお互いゴールは決まらず。試合は膠着したまま残り４分を切る。
当然、このまま旭屋の逃げ切りと思われたが・・・。

37分、芦屋は?鷲尾が強シュート。これまでゴールを固く守っていた?蔵内がはじいたボールを?小池が詰めて、１?３。
旭屋はさらにファイブファウルが溜まり、38分には６つ目のファウル。
しかし?鷲尾の第２PKは、旭屋ゴレイロ?蔵内がブロック。

39分、芦屋の鮮やかな攻撃が決まる。
?能村が前に張ったピヴォの?壁屋に当てて走りこむと、?壁屋がしっかりキープ、走り込んだ?能村に落として、?能村がシュート。
芦屋の見事なピヴォ当てが決まって、２?３。ついに芦屋が１点差に詰め寄る。

「あの序盤のリードを守り切れないのが今のウチの弱み」と?西が語ったように、旭屋は嫌な流れを断ち切れない。
逆にここは勢いに乗った芦屋を褒めるべきか。
先ほどのゴールからわずか24秒後、芦屋は右サイドから?前田が豪快なシュートを決めて、３?３。ついに試合を振り出しに戻す。
流れは完全に芦屋。かに思えたが・・・。

旭屋には決定的な仕事をする男が残っていた。毎回のように得点王争いに絡む?西裕輔だ。

終了30秒前、芦屋のゴール前中央で、?稲田がこぼれ球を拾ってキープ。後方に落とすと、必死にブロックに入る芦屋ディフェンダー２枚より一瞬先に、?西のスライディングシュートがボールを捉えた！ゴール！
電光石火のような?西のゴールで、旭屋が土壇場に再び勝ち越し。デジタル時計は残り「00:26」を指していた。

残り時間をきっちり守りきった旭屋は苦しみながらも２連勝。

「見ている方は面白かったよ」の話しかけに「やってる方は大変でした」と旭屋?稲田。
「嫌な流れのまま追いつかれてしまった。無駄なファウルも多かった」と決勝ゴールの?西も気を引き締める。
それでも連日、「勝って終わった」価値は大きい。

一方の芦屋は開幕からまさかの３連敗。
代表の?小池は「開幕から失点は崩されてのものではない。自分たちが攻撃に入ろうかというところでのミスなので修正したい。それにしても１勝が遠いですね」と沈痛な面持ち。
「去年より攻撃のバリエーションは多いと思うのに、点が取れてない。仕事を持つメンバーが多く、なかなか練習に(人数が)揃わないところが最後の連携ミスなどに現れているのかもしれない」と分析しながらも、「１個１個のプレーにこだわってやっていきたい。ウチは毎回シーズンの中で波がある。今がダメ(うまく行っていない)ので、後半巻き返しますよ」と最後は前向きに語ってくれた。

旭屋 ４―３ 芦屋/関西リーグ速報