リビア戦後、カズ、村上コメント

◆三浦選手

―W杯で勝利した気持ちは？
望みを繋ぐのは勝つしかなかった。みんな落ち着いて試合ができたと思います。チャンスもたくさん作れました。後半は、自分にも何度かチャンスが回ってきましたが、もう一歩でした

―試合後、ロッカーの雰囲気は？
みんなテンションが高く、記念撮影をしたりしました。気持ちが高ぶった部分もあった。目にケガをした健介（高橋）は、勝ったことによって次に望みが繋がった。また自分にもチャンスが回ってくるという気持ちもあって、彼は涙を流していました。それにつられて、キャプテンのグレ（木暮）までもが泣いていた。良い雰囲気でした。

―大きな決断をして大会に臨んだからこそ、予選を突破できて良かったという実感があるのでは？
仁部屋選手と滝田選手は、このチームでずっとやってきた仲間。ぼくはまだ3週間しか経っていない。自分で全てを抱えるわけではないが、いろいろな意味でチーム力を上げるという役目があったと思う。それを果たすには、どんな結果でも良いからグループリーグを突破することが最低条件だと自分の中で課して臨んだ。そういうプレッシャーを自分にかけながらきた。その目的が達成されて、少しはフットサル界に貢献できているのかなという気持ちはあります。やはり勝ち進めば勝ち進むほどに上へ行きたいと思う。僕らはずっと勝負の中で生きてきた人間なので、できればベスト16に行って、ベスト8に行ってという気持ちになっています。

―まだ、達成感はない？
結果の達成感と自分の実力の達成感が一致しないと思う。自分のやれることをやりますが、僕はサッカーをやってきて自分の中でプレーでの達成感はありますし、（フットサルで）そこまで行くのはこの大会だけでは追いつかないことは分かっている。ただ、フットサル界におけるひとつの目標という点での達成感は得て帰りたい。（フットサルで）自分のプレーの達成感を得るのは難しいことだと思います。

―選手としての欲求は高まっている？
ずっとフットサルをやってきた選手にこの短い期間で追いつけるとは思わないが、ベストを尽くせるように、コーチの部屋でいろいろなシステムのビデオを見せてもらったり、自分のプレーのビデオを何回も見て悪いところを教えてもらったりしています。毎日、動き方などを教えてもらったりしている。

―向上していると実感しているか？
ミゲル監督は、サッカー選手からフットサル選手へ転向した選手を教えてきたが、１ヵ月や2ヵ月でこんなに上達している選手はいないと言ってくれます。「守備のことをずっと練習してきているから、自分の持ち味を出し切れないのは当たり前だから仕方ない。この舞台はW杯なんだ、カズくん。一番高いところでやって、これだけできるんだから」と言われると、もっとやりたいと思う。自分はサッカーをやってきた人間だから、まだ戸惑うこともあるが、それは関係なく堂々とプレーしようと思う。サッカーをやってきた経験も、代表を背負った経験も大きいです。あとは食事やホテル、バスの中でも雰囲気作り。みんなが緊張している中で僕が笑顔になるだけで、みんながホッとする。そういうところもミゲル監督は見ていて、僕が協力してくれていると言ってくれます。

◆村上選手

―難しい試合だったと思うが。
ラクな試合にはならないと思っていました。後半、先に点を取れることができれば、日本のペースになると思っていた。そういう意味で、先に得点を取れたことは良かったです。

―みんなナーバスになっていたのか？
硬さはなかったと思うが、最後のフィニッシュの部分で多少焦りはあったのかと思います。

―ブラジルvsポルトガルの途中経過は知っていたのか？
選手たちは試合中、何も知りませんでした。試合後に結果が1－3と聞いて、もっと点を取れればと思った。

―４点差で勝利すれば自動的に予選グループ突破が決まるという状況でしたが。
選手の間で何点取らないといけないということはなかった。とにかく絶対に勝つということだけでした。

―今日はスタメンでの起用でしたが、監督から何か指示があったのか？
特にないですね。ブラジル戦、ポルトガル戦では、偶然にも僕のセットで失点をしていなかったので、ミゲル監督は使ってくれたのだと思います。ブラジル戦、ポルトガル戦は、立ち上がりに失点していたので、そこは気を付けて、集中して試合に入ろうと思いました。

―史上初のグループリーグ突破ですが。
この代表でひとつの目標が、グループステージ突破だった。そういう意味では、第一目標は達成できホッとしている。でも、ここからは一発勝負なので。このチームなら、まだまだできると思っているので、上を目指して頑張りたいです。

レポート：MARIKO