神戸が韓国王者に完封勝利 - フットサルタイムズ

６/３(金)～５(日)、グリーンアリーナ神戸にて、FUTSAL KOBE FESTA 2011が開催された。

２日目、第１試合は、デウソン神戸×JEONJU MAG FUTSAL CLUB。

JEONJU MAGは一気に戦い方が慎重になった感じ。
１日目の名古屋戦はプレス回避に、ダイレクトのワンツーや、思い切りのよいドリブル突破を盛んに仕掛けていたが、この日は無理・無駄なプレーが無くなった。

それは神戸が前からプレスをかけなかったせいもあるだろう。
いずれにせよ、リスクマネジメントがかかったおかげで、立ち上がりは拮抗した状態。最終的には０－７と離されてしまうのだが、前半16分まで、無失点で耐えた。

均衡を破ったのは、04:11 神戸のシュートをJEONJU MAGの守護神、イ・ドンジンが顔面ブロック。(まるでプロレスラーのように)痛さに耐えて、両手を突き降ろして気合を入れ、すぐにゲームに復帰した直後、こぼれ球を14.西谷が押し込んだ。

01:23には、好調・８.畠山フランキが、キックインのボールをカットイン。中にトラップしてシュートを突き刺し、２－０とリードを広げて前半を折り返す。

後半は、立ち上がりの19:35に、13.渡井が移籍後初ゴールを決めると、16:38には17.森のボールを、９.岡崎チアゴがファー詰めで、４－０。

11:21には、４.山元が決めて、５－０。08:41には、13.森のスルーを、18.玉置が決めて、６点目を上げる。気持ちが折れたか？この失点で、JEONJU MAGは２人の選手が、ピッチに倒れ込んでしまった。。

神戸は01:03、ゴールクリアランスからつながったボールを、16.須藤が決めて、７点目。JEONJU MAGは最後までゴールならず。７－０で、デウソン神戸が、JEONJU MAG FUTSAL CLUBを下した。

韓国の李監督は、「昨日、神戸のゲームを見たので、プランを立てることができた。前半の始めは良かったが、後半にになると差が出てしまった。一日で問題の解決はできないが、結果が出せなくて残念」と語り、キャプテンのキム・ジョンナム選手は「神戸はパススピードが速く、対応ができなかった。スペースを与えてしまった」と振り返った。

記者「審判と話す場面があったが、ジャッジの基準などに違いがあったか？」
李監督「気持ち的には信頼している。素晴らしい審判で、判断に問題はない。カードまではと思って意見した。見る角度も違うので、そこまで(しつこく)言うつもりは無い」

記者「フットサルの戦い方やシステム、トレーニング法はどこから情報を得ていますか？」
李監督「韓国では、KFリーグ５チームの指導者勉強会があります。私の場合は、１番(の情報源)は日本です。今度の機会もいい勉強になります」

記者「神戸はどのようなチームでしたか？」
李監督「名古屋のことはよく知っています。何回も勉強をしに、行きました。櫻井さんのおかげで、２週間くらい、名古屋で泊まらせていただいたり。システム、戦術以外の部分で、クラブのシステムがうらやましい。イランはよく知りませんが、中国の大連、ウズベキスタン、カザフスタンを見てきましたが…、アジアの中では一番ではないでしょうか？神戸はスピードは上だと思うが、３チームの中では、比嘉さんが聞いたら、気を悪くするかもしれませんが･･･、ディフェンスが弱い印象がありました。あと、ベスト(メンバー)ではないのでは？私の知ってる選手も居ませんでした」

記者「韓国のKFリーグはプロリーグですか？助っ人外国人は居ますか？」
李監督「(協会の)理事たちのイメージではプロリーグだと思います。ただ選手は給料をもらったり、プロ契約をしていません。外国人助っ人選手は、韓国に留学していたアメリカ人が一人、入っています」

記者「神戸で印象に残った選手は？」
キム・ジョンナム選手「フィクソの選手。ゲームプランを立てて、うまくやってた」
李監督「個人のことあまり見れていないです。比嘉さんの頭(何考えているか)のことを知りたいと考えていました」

神戸の比嘉監督は、「初めての対戦で、どういうディフェンスの仕方、攻撃の仕方をするかわからなかったので、様子を見た。前半はいいリズムができなかった。後半はいいリズムができて、スコアが広がった」とコメントし、西谷キャプテンは「相手の情報がない状態で試合に入りました。結果にはそんなにこだわらず、内容にこだわって入った。相手を見ながらプレーすることが、前半より後半にできたと思います」

記者「前半うまくいかなかった要因は？名古屋戦を見ると、JEONJU MAGは前からのプレスに対応できていなかったので、前からかければもう少し楽な展開になったと思うが･･･？」
比嘉監督「リズムですね。相手はゾーンで、２つのラインを敷いていたけど、１つ目のライン超えるまでに、ボールスピード、動きのスピードが遅く、ディフェンスが読みやすかった。前からかけなかったのは、ベストコンディションじゃないく、３試合あるので、怪我もしないように、３試合ともハーフからの守備を考えている」

記者「西谷選手は軸となる期待がされると思いますが、西谷選手から見て、森選手、玉置選手のプレーはどうでしたか？」
西谷キャプテン「まだ経験が足りない部分はあると思うので、僕らがストレスをためないように、楽しめるようにプレーさせたい。そのために自分の良さが消えているかもしれませんが、そうする中で、自分のレベルも上がると思っています」