KOBE FESTAオープニングゲーム、関西ダービーはドロー

６/３(金)～５(日)、グリーンアリーナ神戸にて、FUTSAL KOBE FESTA 2011が開催され、デウソン神戸、シュライカー大阪、名古屋オーシャンズに加え、今年は韓国フットサルリーグ王者の、JEONJU MAG FUTSAL CLUBが参戦した。

　オープニングゲームは、ホームのデウソン神戸と、シュライカー大阪の関西ダービー。
　
　早くも持ち前の流動的なパスワークを見せる大阪。神戸もボールは回るが、出すところ・受けるところで止まる感じ。"流れるような"という表現は、やはり大阪に"一日の長"がある。
　
　17:35、11.エビーニョのサイドからの折り返しがオウンゴールを誘って、大阪が先制。
　
　神戸は前半残り２分にゴール前のフリーキックから追いついた。西谷がヒール。４.山元がななめ前に流したボールをゴールラインから降りて来た８.畠山フランキが決めた。１－１で前半は終了。
　
　神戸は西谷が、アラというよりフィクソに近いポジションでボールを動かす。ドリブルでタメをつくったり、意表をつくダイレクトプレーを入れたり、このゲームメイクが個人的には小気味良かった。ただし話を聞いたところでは「新しく入ってきた選手や、若い選手に気持ちよくプレーしてもらうため」と、脇役に徹したよう。「自分の良さ(前でのプレー)が消えてしまっているかもしれない」とのことで、プレースタイルを変えたわけではないようだ。
　
　大阪に加入のヴィニシウスはまだまだ周りとの連携はこれからといったところ。どっしりと構えてプレーする印象が残った。動き回る大阪の中でフィットするのか？この試合を見た限りでは疑問も残る。
　サテライト上がりの林晃佑はテクニックがあるらしく、ゲームの流れにも入っていて、なかなか良かった。この試合ではディフェンスも良かった。メンバーに加わってくるかもしれない。
　
　後半はどちらもゴールをあげることができず。１－１のドローに終わった。
　
　大阪のドゥダ監督は「今日は今季初めての試合で、あまり要求もできないまま、試合に入った。思ったとおりの結果になった。徐々に悪い点をいい点に変えていければばいい。全体的に、いい点は多かった」とまずまずのスタートの様子。
　瀬戸副キャプテンも「初めての試合でモチベーション高く挑めた。詳しくは言えないが、新しくやっていることでできた部分、できなかった部分と課題は出た。明日あさってにつながげたい」とコメントした。
　
　神戸の比嘉監督は「練習が始まって２週間しか経ってない。流れも悪くなく、結果もついて選手たちに感謝している。体が重い中で、コンパクトなハーフの守備でも、前からでも、いい守備・リズムでできていたと思う。最初の試合だから、いい練習になった」と振り返り、西谷も「体が重く、練習量もそんなに中で、チームとして戦えた。というのが正直なところ。失点は、自分の１対１。縦に行かせてはいけないところだった。チームでなく、個人的に反省して、切り替えていきたい」とコメントした。

●以下は質疑応答のコメント

記者「今季は最初から指揮をとることができますが、どういうチーム、どんなフットサルを目指しますか？」
ドゥダ「もっと強いチーム。競争が激しく、アグレッシブなチーム。簡単に点を取られず、もっとゴールに近づいて行けるチーム。今日の試合でも、ゴールに近づいて行く場面は昨年より増えた。もっとプラスに変えて行きたい。それと、波の少ないチームに。ディフェンスはリーグの中でいいが、シュートで終わるのが少ない。点を取れるチームにしたい」

記者「今季の目標と、今のチーム状態を教えてください」
比嘉監督「去年よりやらないといけない。去年は２位だから、優勝。がんばりたい。去年は取られた方が悪く、カウンターを受けた。カウンターの失点が多くなければ、もっと上へ行けたと思う。

記者「練習試合のシュライカーとの練習試合は、２－６とスコアが開いたようだが、今日変わったところは？」
比嘉監督「先日の練習はサテライトの選手中心だった。トップは(加藤)竜馬や、玉置だけだった」

記者「新しい選手も入ってきていますが、今のチーム状態、今季の手応えは？」
西谷選手「手応えはまだ…。練習量も少ないので…。去年やってきたこと…、ゼロからでなく、プラスアルファで、いろんな戦術、相手に合わせてプレーしたい。去年以上のチームにしていきたい」