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2011/02/11 09:53:07

前半は大阪、後半は神戸/F25節 神戸×大阪戦レポート


2/6(日)、姫路市立中央体育館にて、Fリーグ2010 powered by ウイダーinゼリー第25節、デウソン神戸×シュライカー大阪、"関西ダービー"が行われた。

 前節は"関西セントラル"。ホームゲーム共同開催で、仲良く共に勝利を飾った神戸と大阪。しかし激しい"2位争い"の真っ最中の両者は激しく火花を散らすことに―。
 前半は大阪、後半は神戸。ハッキリした展開のゲームだった。神戸のパワープレー返しが鮮やかに決まらなければ、どっちが勝ったかわからない、接戦に終わっていた内容だった。最終スコア「5−2」ほど、差のある試合では無かった。


●松宮のピヴォ当て、永井の覚悟

前半の大阪は出色の出来。序盤は神戸の守備もよく耐え、ノースコアで推移しながらも、いつ張りつめた空気が破られるかわからない、緊迫感が積み重ねられていくような展開だった。
 「行くときは行く」と言いつつも、前節は引いて守る時間の多かった大阪。しかし、この日の大阪は"ハイプレス率"が高かった。これがペースを掴んだ一因だろう。立ち上がりはほとんど大阪が攻め込む状態。それでも3.ベッチーニョ、11.山田ラファエルあたりはうまくドリブルでプレスをかいくぐれていた。

 特筆すべきは大阪 30.松宮。この人は短いピヴォ当てが実にうまい。"3メートルのピヴォ当ての名手"だ。左サイドで持って、縦に行く姿勢を見せつつ、ピヴォ当て。縦の突破が速いので、ディフェンダーはどうしても縦のコースをケアせざるを得ない。得意のサイド突破の逆にピヴォ当て。表裏一体、どちらも磨き上がっていて、調子の良い時は手がつけられない。

 もうひとり良かったは得点に絡んだ8.永井。大阪の1点目は左サイドで持った、永井が起点。前と後ろ、2人のディフェンスの間を通し、大きくサイドチェンジ。意表をつかれた格好となった神戸はこのワンプレーに一瞬慌てて、後手になった。右サイドで受けた19.瀬戸は遅れて対応してくる神戸のディフェンダーを自分にひきつけるように"ためてから"後方にパス。スパイクを打たせるバレーのトスのようなパスに走り込んだ22.佐藤は、瀬戸の"メッセージ"に答えて、右足を振り抜く。これが決まって、大阪が先制。(07:26)

 20秒後に大阪が追加点。"試合に使えない選手は出さない"という比嘉監督の起用法の下、この日の神戸は序盤"7人"だけで回していた。8人目の16.須藤が入ったばかりの時間帯、大阪の前線へのロングボール、8.永井はチェックに来た16.須藤と入れ替わるように胸トラップ一発で須藤をかわし、ゴールを奪った。風邪で体調が万全でなかったようだが・・・、あまりにも軽過ぎるディフェンス。神戸としては不味い点の取られ方だった。

 ピヴォの永井が調子が悪いときはこれまで、ドゥダが代わって出場して流れを変えていた大阪。しかしそのドゥダはいま監督に就任して、ピッチには立てない。そんな状況が永井に、これまで以上の自覚と覚悟を求めたのではないか―。それに答えるパフォーマンスと結果を永井が見せた。


●山田ラファエルが4ゴール。リカルジーニョと並び、得点王争いトップに

フットサルはわからない。ただよく言われるのは「2−0」というのは、一番"ひっくり返りやすい"スコアということ。この日も後半の立ち上がり、大阪が「警戒していた」という3.ベッチーニョにゴールを許したことから、一気にリズムはホームの神戸に傾いていった。

 12:11には、神戸11.山田ラファエルのミドルが、大阪の守護神1.イゴールの手をかすめ、右下、"ここぞ"というコースにビシリと決まって同点。05:32には、14.西谷のシュートのこぼれ球を、逆サイドから11.山田ラファエルが決めて、3−2と逆転に成功した。

 04:33、タイムアウトを取った大阪は25.エビーニョを入れてパワープレー開始。しかしここから神戸はこぼれ球やカットボールを11.山田ラファエルが見事に決めて、2点を追加した。「練習のときはあまり入らないのに、今日は良く入った」という山田ラファエルの正確なシュートが見事だったが、その前に、神戸の守備(采配)がうまく機能し、大阪の攻撃は稚拙に見えた。

 神戸は右サイドに入った左利きのエビーニョをフリーにして、中央から左サイド側を守る"エビーニョシフト"で対応。(エビーニョを)縦に行かせれば右足(利き足と逆)のシュートになるのでOKで、恐い左足での中央・逆サイドへの折り返しをケアする形だ。利き足でシュートすべく、エビーニョが中央にドリブルしてくれば、神戸が守っているところに"ぶつかりに来る"形にもなる。

 神戸の"特異な"ディフェンスの形に対し、大阪は監督も選手もうまく対応できなかった。采配の差が出たと言えるかもしれない。ピッチ上の選手も、(右のエビーニョを使わず)狭い左サイドの方でパス交換・攻撃を組み立てることが多かったので、プレーと時間に余裕をつくれなかった。中央で底を務める14.林が何度かシュートチャンスを得たが、シュートは大きく枠を外れるばかりだったし、ボールが奪われた際のエビーニョの切り替えと戻りのスピードは決して速くなかった。適材適所に選手が配置されたパワープレーにも見えなかった。(といっても林以上に強シュートを打てる選手も大阪には見当たらないが・・・)


●ドゥダ「自分たちのミスから」、比嘉「守備修正できた」

後半ベッチーニョに決められた失点に対し「ベッチーニョに対してはボールが入ってから寄せるように言っていた。自分たちのミスから失点したのが良くなかった」と振り返ったのは大阪のドゥダ監督。

 神戸・比嘉監督は「前半は守備が中途半端になった。前線がプレッシャーをかけているのに真ん中に行かずに、中央でワンツーされたりして崩された。後半はうまくスペースを消せたので、判断も早くなり、自分たちのリズムになった」とコメントした。

 4ゴールの山田ラファエルは「大阪は一番難しい相手。イゴールが居るから簡単には入らない」とコメント。「いま良く練習している」と言うパワープレー返しの2得点が"効いた"がこれで得点王争いでも、リカルジーニョと並んで首位に立った。得点王については「最初はまったく考えていなかった。取れたらすごく嬉しい」とコメントした。

 ピッチの中では、ベッチーニョや山田マルコス、岡崎チアゴ、ケガをする前の鈴村らから、激しく"言われる側"が多いように映る山田ラファエル。しかし本人曰くは「自分も激しく言う方。負けず嫌いだから。(試合に)負けたくないから」と言う。それでも「怒鳴り散らしたりするのは、チームに良い影響を与えない。"良い声"を出すように心がけている」と、気性の激しい(元)ブラジル人らしからぬ発言。良い声を出すことについては「ブラジル人は激しく言われてもすぐ切り替えられるが、日本人は引きずってしまうこともある。4年間、日本で住んでいるのでいろいろ学んだ」と説明した。"静かに燃える"(元)ブラジル人が、残り2試合も寡黙に仕事をこなしていく。



生まれ変わったシュライカーをまとめるドゥダ。前半の大阪のパフォーマンスは素晴らしかったが・・・




局面を打開できるベッチーニョの加入は大きい


サポーター席に入って、共に応援する鈴村
























この日4ゴールのラファエル。得点王が見えてきた・・・














上永吉GMも混じって、勝利のダンス


レポート・写真:北谷 仁治





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