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2010/01/08 10:31:34 12/26(土) デウソン神戸 監督交代 会見レポート
１/10(日)、Fリーグ第20節、セントラルで名古屋オーシャンズと対戦するデウソン神戸に、鈴村 拓也が加わった。12/26(土)、Fリーグ 19節の後、デウソン神戸から、その鈴村 拓也の入団とともに、監督交代と言うショッキングな発表があった。週末のFリーグセントラル開催の前に、この時の記者会見の模様を伝えておきたい。
「選手、監督、フロント、すべての人間が考えなければいけない」「何か行動を起こさなければいけない時期」試合後の監督記者会見では、泰澤氏から、ここ数試合続いている、同じようなニュアンスのコメントが続いていた。 それでもどこかいつもと違う雰囲気があった。 どこか(他の)人に向けてコメントしているような―。自分のことという重みや覚悟がないような―。 いつもどおり。最後に「次節に向けて」のコメントが求められると、俺が答えるの？といったような戸惑った反応の後、「チーム全体がいい方向に行けばいいと思います」と言葉を残した。 そのすぐ後に、上永吉GMと鈴村 拓也選手が登場するのだが、監督会見での泰澤氏の様子が、この後の記者会見は単なる鈴村 拓也入団の発表だけに留まらないことを予感させた。 「クラブの方針を変えまして、監督を交代。三井を退団。鈴村を登録します。新監督は比嘉リカルド」上永吉GMの発表が始まった･･･。 「何か起こさないと、神戸が変わらない」という上永吉GMは、泰澤をコーチに降格。伊藤コーチも選手に戻し、リカルド監督の新体制の下で、「(今季最終)３位を目指します。３位以上取れないので」と言う。「後の選手についてはこれでやっていけると信じていたのですが、余りにも伸びしろが少ないので、５名の選手は来年の３月には変わってしまうでしょう」と衝撃的な発言は続く。 上永吉GMは、デウソン神戸をつくったときに、ピヴォを育てる。日本を代表するゴールキーパーを育てる。という思い入れがあり、「その方針を変えるつもりはない」と言う。ただ今まで面白いと言われていた神戸のフットサルが、今は面白くない。「"超攻撃的"というのが売りなんですが、今のスタッフではできない」ことを理由に、今回の体制変更に踏み切ったと説明する。 話は鈴村監督に移り「彼の闘争心は今の神戸に一番足りないところ」と称え、「彼は神戸に骨を埋めると言って入ってきた」と紹介し、２年契約を結んだことを公表した。 「一言･･･」と上永吉GMに促された鈴村は、デウソン神戸に登録していただいたことに感謝し、支えてくれた神戸の人たちへのお礼の後、「恩返しのために、ピッチ上で勝利に貢献します」と誓った。 鈴村は「いい選手が居て、いいチームで、いいプレーをしていても、見てのとおり勝てない。すべてが間違ってるとは思わない」とした上で「その中で自分のよさ、戦う面であり、ディフェンスもそうですが、スペインで見につけたゴールや前に向かう意識を出していかないと、僕も進化していかない。チームとともに進化していきたい」と力強いコメントを残した。 プレー以外の面では「神戸の町に戻ってこれて、好きな町、クラブには入れて･･･、毎試合たくさんのお客さんが応援に来てくれて、施設でもお話させていただくことが多いですが、そうした大人たちだけでなく子どもたちにも夢を与えれるようにも、フットサル選手として全力を尽くしたい」と続けた。 質疑応答の中では神戸のコンセプトとして、あらためて、「４点とって勝てるチーム」(上永吉GM)という具体的なイメージが掲げられた。その上でこれまでの体制では「ディフェンス重視になっていて、目標がずれていた」というコメントも出た。上永吉GMが、比嘉リカルド新監督に求めるのは"攻撃的フットサル"で、その点に関しては、比嘉リカルド新監督とも、考え方が一致しているようだ。筆者個人的には、フットサルは守備から入るものだと信じているが、神戸が攻撃重視に方向転換する中で、"楽しい"だけでなく、どれだけ結果が伴ってくるか注目したい。 比嘉リカルド氏は、デウソン神戸に選手として所属していたとき「自分としてはパワープレーもしたい」というコメントなども残していただけに、パワープレーやサインプレーなど、フットサルの戦術的な要素も、練習にも試合にも加えられていくのではないかと予想する。神戸は一度、そうした試みに失敗している過去もあるだけに、神戸の選手が、どこまで"フットサル的な戦い方"に順応できるのかにも注目したい。神戸の選手がフットサル日本代表のプレーヤーとして定着するには、そういった要素も欠かせない部分となってくるハズだ。 現時点では、泰澤・伊藤体制は"見限られた"感が残ったが、個人的には、神戸のこの後の成績如何によっては、改めて２人の現状認識の力と方向性が見直されることがあると思っている･･･。 結果が出ない以上、スポーツとしては"変化"が求められるのは当然だ。どう転んでも―。神戸の挑戦が、次のステップへの必要不可欠な過程であることを信じ、新しく生まれ変わる神戸に期待したい。 
背番号は「20」。低迷する神戸を救えるか。伊藤と山元に加えて、強力なフィクソが神戸に加わった 
「名古屋戦、楽しみにしていてください」自信ありげに、コメントを残してくれた鈴村 レポート・写真：北谷 仁治
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