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2009/10/09 16:16:59

フレッシュな顔ぶれがはつらつプレー/代表候補練習レポート


フレッシュな顔ぶれがはつらつプレー/フットサル日本代表候補練習レポート

フットサル日本代表候補トレーニングキャンプ
2009年10月5日〜10月7日 静岡・エコパアリーナ
写真・レポート:橋爪充 協力:今川保(フットデ静岡)

 イタリア代表との2連戦を終えたロドリゴ監督率いる日本代表候補が、静岡・エコパアリーナでトレーニングキャンプを行った。静岡でのキャンプは7月以来で通算4回目となる。
 イタリア戦にも招集されていたメンバーは、藤原潤(大阪)、菅原和紀(北海道)、渡辺知晃(花巻)、皆本晃(府中)の4人のみ。初選出が9人という非常にフレッシュな顔ぶれだ。星龍太(FUGA TOKYO)は地域リーグから唯一選ばれた。20〜24歳中心の、非常に若い選手がそろった。

 台風接近中の静岡県。キャンプ3日目、10月7日は予定されていた午後練習がキャンセルされ、午前のみのセッションとなった。朝8時30分。「おはようございます!」の声とともに藤原、青柳佳祐(大分)、原章展(町田)のゴレイロ陣3人が登場。FPより1時間早い会場入りだ。原は怪我のため本格的な練習はせず。残りの2人がセルジオ・ガルジェッリコーチのもと、みっちり汗をかいた。


至近距離からのシュートへの対応を繰り返し練習していたゴレイロ陣


 9時30分になるとイエローのトレーニングウェアに身を包んだFP一行がぞろぞろと現れる。広いメインアリーナを全面使っての入念なアップ後、FP8対8に藤原、青柳を加えたゲームに突入する。ルールがかなりユニークだ。ゴレイロの2人はフリーのディフェンダーとなる。そのうち1人はボールを持つ。ゲームで動かしているボールにゴレイロが投げたボールが命中した場合、またはゴレイロがボールカットした場合は、当該チームが腕立て伏せの罰を負う。両チームはゴールを目指すと同時に、この2人もケアしなくてはならない。「全部見て! いろいろな要素があるから」とロドリゴ監督から声が飛ぶ。


8対8ゲームでゴールを決めて笑顔の横江怜(町田)


 キャンプ3日目で体が重いだろう選手たち。だが、変則ルールへ貪欲に取り組む。チーム関係者が「いつもの代表合宿以上に、みんなやる気満々ですよ」と言っていたのがよくわかる。藤原、青柳含め10人のディフェンスを8人でかいくぐるのはかなり難儀な作業だ。約20秒に1度はどちらかのチームが腕立てをしている。自分が持ったボールで、浮き球を次々に「撃墜」する藤原。あまりの的確さに、メンバー一同から笑いがもれる。


アメフトのQB並みの高精度ショットを披露した藤原


 続いて3対3のミニゲーム。このあたりは、どんな年代の代表トレーニングキャンプでも流れは同じだ。4人のグループから3人が出てマッチアップ。ディフェンスではプレスの掛け方、状況に応じたポジショニングが細かく指示される。オフェンスでは最適なタイミングでピヴォにボールを入れることが意識づけられる。


セットプレーで競り合う神戸洋平(手前)、佐藤亮(後方、ともに大阪)


6月の24歳以下代表以来の召集となる仁部屋和弘(大分)


 最後に4対4。オフェンスはピヴォ1枚を前に張らせ、アラ2枚が縦に並び、フィクソが逆サイドにいる形、ディフェンスはすっかりおなじみになった2−1−1でスタートする。グループ分けは以下のとおり。
・渡辺、仁部屋、諸江、皆本
・藤川、神戸、菅原、鳩野
・横江、西谷、佐藤、滝田
・永島、鈴木、星、川股


ロドリゴ監督の言葉に耳を傾ける初召集の西谷良介(中央、神戸)


ピッチ上に描かれるきれいな2−1−1のY字型。1列目のチェイス、2列目のアタック、3列目のカバーリング。初召集が多いにもかかわらず、選手たちはディフェンスの約束事をかなりきちんと理解しているようだ。4回の合宿やイタリア戦を通じてFリーグ全選手の間に、「代表のやり方」が浸透していることがうかがえる。


独特のキャラクターと大きな声で、ゲームを盛り上げていた藤川朋樹(神戸)


「全部抜けていく必要はない。ある程度ポジションをキープしよう」。「閉まっているサイドは無理やりこじあけない。フィクソはそこをよく見て」。監督からは攻めの指示が多く飛ぶ。守備の整備に腐心していたこれまでの代表合宿とは少々異なる。間近に迫ったアジアインドアゲームス、東アジア選手権への備えだろう。


6月以来の召集となる諸江剣語(浦安)。バランスを意識したプレーぶりが際立った


この日もっとも多くのゴールを決めていた渡辺知晃(中央、花巻)


今回のメンバーで最年少だった永島俊(府中)。臆することなくプレー 


 12時20分、すべてのメニューが終了。ロドリゴ監督は、「満足している」という言葉で選手たちをねぎらった。フル代表に次ぐ「もうひとつのグループ」の骨格は固まりつつあるようだ。日本代表は2週間後に再度のトレーニングキャンプを行い、10月30日開幕のアジアインドアゲームスに備える。


ミゲル・ロドリゴ監督ミニ・インタビュー



■イタリア戦直後のトレーニングキャンプ。目的と選考のポイントを教えてください
 インドアゲームスと東アジア選手権に向けたチーム作りが目的です。今回は目の前の結果をある程度犠牲にしても、将来性のあるグループをもうひとつ作っておきたいと思っています。タイやイランはトップチームで来るという情報を得ていますが、我々は多少チームのバランスが崩れても彼らに国際試合で時間を与えてあげたい。
■イタリア戦とは目的が違うということですか
 プロジェクトのラインが2つあるわけです。最終的にはその2つを合わせていきたい。そうすれば、若く経験を積んだ選手たちが次のワールドカップを担うことになります。イタリア戦のメンバーには前回のワールドカップを戦った選手が5人います。それ以外の10人に、皆本や渡辺、星翔太などが入っている。このグループをもうすこし大きくして、競争を生み出したい。誰も固定されたポジションがないチームが理想です。将来は2つのラインが重なって1つの代表チームを作れるようにしたい。
現段階ではこういう若手のチームで臨んで、良い結果が得られない場合もあるでしょう。しかし将来の見込みを確認するためにも、いま彼らが国際試合を経験することは絶対に必要なのです。もちろん負けるつもりはありませんが、今回は私個人としての勝利への欲求は多少おさえても、そこを追及していきたい。
■初召集のメンバーもスムーズに練習に適応しているように思います。代表のやり方に対しての理解の深まりを感じませんか?
 その通りです。今回のメンバーは適応力が非常に高かった。雰囲気もいい。彼ら同士のコミュニケーションも活発でした。スペインリーグの試合映像が欲しいという要望もありましたし、よく質問にもきてくれています。新しい芽が育っているな、と思いました。プラスアルファのモチベーションがあることも感じました。彼らはまだ若いので、経験のある選手よりもまだまだ書き込む余地があります。
協会のこうした強化プロジェクトの一番いい点は、我々がメッセージを送れること。若いフットサルプレーヤーに対して、誰でも代表に入れる可能性があるんだよ、と。世代別の代表チームがあることは、子供たちの目標にもなるでしょうし、そういうことを続けていけば、クラブも下部組織を整備しやすくなるでしょう。
■インドアゲームスと東アジア選手権は、今回の招集メンバーで臨むのでしょうか
 このメンバーから選ぶというのが大前提です。ただ2週間後のトレーニングキャンプには、今回呼ばれていない選手も何人か召集します。インドアゲームス、東アジア選手権の両方に選出される選手は5〜6人だと思います。イタリア代表戦のメンバーの中にも選びたい選手はいます。(大会は)結果がいいものであってほしい。もちろん勝ちに行きますが、成長する機会だと考えています。
■初召集が多かった今回のキャンプですが、指示する際にほとんど選手の名前を間違えませんね。覚える秘訣はなんですか?
 私は実際にリーグ戦でプレーを見て選手を選んでいますから、間違えることはありません。ただ神戸と(諸江)剣語はまったく同じに見えますね(笑い)。彼らは髪の毛とひげの量が同じで、見た目が一緒。見分けがつかない。分かりやすくするために、どちらかに頭をそってほしいです(笑い)。


星龍太選手ミニ・インタビュー



■3日間の代表トレーニングキャンプを終えた感想は
 やはり地域リーグとは動きの質が違いますね。パスを受ける動きや抜ける動き、ひとつひとつの質が高いと思いました。
■3日間で自分の持ち味は出せましたか?
 1対1の守備や、体を生かしたプレーが得意なんですが、なかなかできなかったですね。1対1(の場面)が少なかったこともあるし、チーム(FUGA MEGURO)でやっていることと違うので、少し戸惑いもありました。Fリーグのチームでプレーしていない立場としては、そのあたりの違いを確認できただけでも大きな収穫だったと思います。
■代表招集についてお兄さん(翔太)は何かアドバイスをくれましたか?
 選ばれたときに代表の練習について「教えてよ」と相談したんです。そうしたら「自分でやれ」と(笑い)。自分で考えて自分で行動してこないとダメだと。





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