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2009/08/23 13:49:53 Fリーグ 神戸×湘南戦レポート
「マサさん（山元優典）やったらボールが入ってくると思った」と試合を振り返った西谷良介は、神戸の２得点目となる脇真太郎のゴールをアシスト、終了間際には自身もゴールを決める活躍を見せた。「信頼関係ができている」と西谷が話すように、昨年に増して神戸を強くしている要因の一つには選手間での「固い信頼」がある。そして今季、攻撃に厚みを出すために獲得した岡崎チアゴが、この試合で先制点を決めるなど新加入選手の活躍もチーム躍進に繋がっている。「うちは開幕戦に強い」と伊藤雅範が話すよう、神戸は３年目の開幕戦を４−０と勝利で飾った。
４点目を上げた神戸13.西谷。お膳立ては去年まで名古屋に居た19.山蔦 「ボールを取りにいくか判断に迷った」と西谷が振り返ったのは、前半、野嶋倫に左サイドをドリブルで抜かれた場面だ。これまでは自分よりも体が大きな選手に対しても、当たり負けすることのない力強い守備で相手の突破を許さなかった西谷だったが、奇想天外なプレーで突破口をひらく野嶋のプレーに対し判断が遅れた。西谷曰く「前半は、体が重たいと感じたことが不安要素となっていた」とはいえ「抜かれたのは屈辱」と悔しさを滲ませた。 そして、野嶋と同じく個人技がひときわ輝いていたのがボラだ。７分に見せたプレーでは、シュートを打つと見せかけ、ゴール前で一度ボールを止めると、そこに加速して上がってきた豊島明に絶妙のタイミングでループパスを出した。豊島のシュートは惜しくもゴール右に抜けたが、ボラがボールを持つと何度も大きなチャンスに繋がった。しかし、湘南はボラや野嶋の個人技で突破はあるものの、決定力不足が目立ちゴールへと繋げることができない。すると試合の流れは徐々に神戸が有利な展開となる。須藤慎一を攻撃の起点とすると、チアゴや山田 ラファエル ユウゴが積極的なプレーで湘南ゴールを狙いにいく。１７分、須藤の柔らかいパスをチアゴが受けると、放ったシュートはゴールネットに突き刺さり先制、１−０で前半を終える。 後半、大活躍だったのは神戸のゴレイロ村山竜三だ。「シュートがゴール正面や自分が取れる範囲に飛んできたことは運が良かったと思う」と村山は振り返ったが、２８分に左サイドの豊島から逆サイドでパスを受けた瀬戸真司のシュートを素早い反応で止めピンチを回避すると、その後も幾度となく湘南の得点機を潰し、無失点に抑えた。そして、この村山の献身的なプレーに、チームメイトが応えた。３１分、中央の山元から西谷が左サイドでパスを受けると、逆サイドにフリーで走り込んだ脇にパスを出しシュート、見事にゴールネットを揺らす。３６分には、チアゴがこの日２点目となるゴールを決め３−０と湘南を引き離すと、３７分には西谷が駄目押しの４点目を決めた。神戸は４−０と開幕戦を白星で飾り、３年目のシーズンを順調に滑り出した。 
この試合２ゴールを上げた９.岡崎チアゴ 
２点目を上げた18.脇。岡崎チアゴとともに、原田 浩平の穴を埋める活躍を見せた 
３点目を奪い、喜び合う９.岡崎チアゴと、17.千綿リカルド。神戸は早くも移籍組もノボノビとプレーしている レポート：MARIKO 写真：北谷 仁治  Fリーグ 2009 レポート
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