プライア×エマーソン/東海リーグ１部第３節レポート

東海フットサルリーグ第３節・第１試合 Praia Grande×DANNY FC/ＥMERSON

日時：2009年８月２日(日)
会場：ゆめドームうえの

ギャングとの引き分けがあるものの、ここまで無敗のプライア

連敗スタート。厳しいシーズンを迎えるエマーソン。しかしメンバーは若い！

　メンバーが大きく入れ替わり、若返りを計ったエマーソンはほぼ新チーム。前半の内に４得点をあげたプライアが、前半で勝負をつけてしまった。エマーソンが戦えるチームになるには、まだまだ時間がかかりそう。

　ケガで10.奥山を欠くプライアだが、落ち着きのある立ち上がり。７.関根らを中心としたファーストセットはパス回しで、エマーソン陣内深くまで押し込む。しかし先制点までは時間がかかった。

　８分、プライアは左サイドのタッチライン際から、８.中澤がファーサイドに送ったボールに、７.関根が走り込んで、先制のゴール。11分にも９.渡邉純が追加点を挙げ、２－０。立て続けに攻撃を受け、守備のバランスが保てなくなってきたエマーソンはタイムアウトで仕切り直し。

　しかしプライアのハイプレスは健在。12分、前線で６.望月が奪って、横に流したボールを21.渡邉友博が決めて、３－０。16分にもセンターサークルから８．関根の放ったミドルが決まり、４－０。キーパーの後逸もあったが、守備ラインがズルズル下がったことで、関根にシュートスペースを与えてしまった。

　エマーソンも４.林のシュートなど、立ち上がりにチャンスはあったが、ゴレイロ20.赤窄の攻守もあり、４点のビハインドで前半を折り返す。

　後半も得点を重ねたのはプライア。

　お互い決定機が無く、こう着状態が続いて30分、プライア２.増田のシュートに対し、後ろから、スライディングでシュートブロックに行ったエマーソン11.斉藤に一発レッド。このPKをプライア２.草葉が決めて、５－０。

　31分にはプライアのカウンター。ゴール前のボールを、ゴレイロとディフェンダーが交錯してしまい、オウンゴールでプライアに６点目が入る。エマーソンは後半の数少ないチャンスもモノにできず。無得点のまま、０－６で、プライアに完敗となった。

　プライア８.関根は「移動距離もあったが、前半飛ばしすぎて、後半続かなかった」と後半失速したことを反省。「新しいメンバーが入った」ことで、まだチームつくりの過程であることを強調した。持ち前のハイプレスの精度を上げるには「対峙する距離、絞るコース、タイミング」など、まだまだ詰めるポイントがあるようで、攻撃に関しては「何もなし」の状態だと言う。それでも「遅攻が得意な選手が居るので」というファーストセットでは、ボール回しで押し込む質の高いパス回しを見せてくれた。

　９.渡邉純は「相手が連敗していたので、逆にそこを意識せず、メンタリティの部分を確認して試合に入った。案外こういう試合で気が抜けてしまうので」と話し、「失点ゼロで行けたことなどは、そういう点の効果が出た」と評価。「バラエティに富んだ選手が得点に絡んだ」ことも喜んだ。今後についてはピヴォ当てなどで、前線にボールを入れられ、「１回ディフェンスラインが下げられたときの寄せ」を課題に挙げた。「一旦ラインを下げられても、もう一度、前線の選手が寄せを厳しく行くこと。そうしないとディフェンスが後手後手になってくる」と説明した。

　一方のエマーソン鈴木代表は「カルロスコーチも、日系ブラジル人もチームを離れ、日本人メンバーだけで新しいスタートを切った」と新体制を説明。今年は練習でも「ディフェンスしかしていない」「今年は厳しいと思う」と現状を捉える。犬飼力も「ヒザが悪い」ので、体育館でのプレーは厳しく、チームを去っている。メンバーは22、23歳の選手がほとんど。１番上で、24、25歳だと言う。「素材は悪くない。２部に落ちようが何しようが、３年後が勝負」若いメンバーが、東海１部リーグの場で、経験な経験を積むエマーソン。苦しい状況が続いても、未来につながる戦いができるか？がひとつの大きなポイントとなってくる。

会場のゆめドームうえの(三重)。正面玄関の左右にドームのあるユニークなデザイン

東海女子リーグ・samurai futsal　ladies

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レポート・写真：北谷仁治

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