神戸大・上原、残り12秒弾！トーイリード守れず/関西Lレポ

※１週間遅れて、７/26(日)に開催された、関西リーグのレポートです。

関西フットサルリーグ第４節・第１試合 TOY×神戸大学フットサル部

日時：2009年７月26日(日)
会場：京都八幡市民体育館

２連敗のスタートとなった神戸大学。早く勝ち星を挙げたい

２引き分けと接戦もありながら、こちらも勝ち星のないトーイ

　連敗スタートの神戸大学と、２分１敗のトーイ。お互い勝ち星がなく、ここらで初勝利と行きたいところ。

　神戸大学のディフェンスは"だだ引き"。トーイも基本はハーフで、守備重視の戦い。必然的にチャンスは少なくなり、スコアが動かず、時間が経過していく。

　先制は13分に神戸大学。13.卯田から、16.東中へつないだボール。ヒールで浮かせて、軽やかにディフェンダーをかわした東中のリターンを、再び卯田が合わせて、１－０。再三、ドリブルでチャンスをつくっていた２人が、少ないチャンスをゴールに結びつけた。

　しかしトーイも１分経たずして、11.塩崎がゴール前に入れたボールを10.藤井猛がヒールで後ろに流すシュートで、１－１の同点。守り重視の戦い方を貫く神戸大学としては、得点後の時間帯、もう少しディフェンスをタイトにつきたかったところ。

　トーイは17分、キーパーからのロングスロー。ゴール前、神戸大学ディフェンダーがかぶり、キーパーもキャッチし損ねたボールを、再び10.藤井猛が決めて、２－１。逆転して前半を折り返す。トーイの10.藤井猛は前半の２得点により、得点ランキングでジョイ11.馬場に並んでトップに立った。

　後半、先手を奪ったのはトーイ。21分、７.河内のドリブルシュートのこぼれ球を１.藤井徹が押し込んで３－１。徐々にゲームを支配してきたトーイの初勝利が見えてきたと思われたが･･･。

　27分、神戸大学は16.東中の折り返しを７.伏見が合わせて、２－３と粘り腰を見せる。

　29分、トーイは16.吉田がディフェンダーを振り切って、シュート。右サイド、ドリブルを縦に仕掛けてシュートフェイントでディフェンダーを釣ると、後方に切り替えして、カバーに来たキーパーのニアを射抜いた。４－２。再びトーイがリードを広げる。

　しかし32分、神戸大学は10.上原の折り返しを、滑り込んだ６.中島がゴール上段に決めて、３－４と再び１点差に。

　時間を使いたいトーイだが、キーパーから、ゴール前への投げ入れ(ロングスロー)のみが目立ち、時間がうまく稼げない。

　１分切って、５ファウルが溜まり、ますます苦しい状況に追い込まれていた神戸大学だったが･･･。

　「ラスト20秒やぞ！」の声が飛んだキックインから。神戸大学は、10.上原がドリブルで中に切れ込むと、起死回生、ライナー性のシュートをトーイゴールに叩き込む。残り「00:12」。土壇場の同点ゴールで、神戸大学が、引き分けに持ち込んだ。

　快心の同点ゴールにも笑顔は無かった。10.上原は「それまでにチャンスがあった。(引き分けになっても)満足感は無い。戦い方として、４点を取られたことも負けに等しい」と勝たなければいけない一戦だったことを滲ませる。「失点も対策していたロングボールなどから･･･」と悔しげ。攻撃に関しては「相手がハーフで守ってくるの初めて」と戸惑いもあったようで、「経験が少なく、まだまだ自分たちでボールを回してリズムをつくれない」と現状を分析する。
　"引いて守ってカウンター"が身上となる神戸大学としては、今回のような後手後手の戦いは避けたいところだろう。とすればまだまだディフェンスの精度を上げていくことが求められる。まずは"40分間集中する"といった、技術や戦術以外のできるところから、しっかりと突き詰めていく必要がありそうだ。

　対するトーイの５.橋岡プレイングマネージャーは「ダメですね･･･。リードすることが少なく、追い上げられるのに慣れていない」と振り返る。守備に関しては「残り何秒かだけでも、前プレに行くべきだったかもしれないが躊躇してしまった」と反省。時間を使うべき場面でのロングボール多用については「前からプレスをかけられると、落ち着きがなくなりパスがつなげない。現状ではでかいピヴォに当てた方が効率的」とした。いずれにしても自身がケガから復帰できたものの「外から(戦況を)見れる人がいなくなる」のもトーイの戦いを苦しくしている様子。専任監督不在で戦う以上はピッチ内の選手で、戦況に応じたプレーを考えることも求められてくるのかもしれない。