LOCO☆ × 大和撫子/VIORA藤枝/静岡１部２節第１試合

LOCO☆ × 大和撫子/VIORA藤枝／静岡県フットサルリーグ 2009１部第２節第１試合
2009年６月12日（土）静岡・静岡中央体育館
写真・レポート：橋爪充

第２節を迎えた静岡県リーグ。開幕節で８ゴールを挙げたLOCO☆と昇格後の初戦を飾った大和撫子/VIORA藤枝が連勝をかけて激突した。LOCO☆は前節、５.沢渡弘晃が５ゴールの大爆発。今季PruDEUSから移籍した点取り屋は、県選抜にも名を連ねる実力者だ。対する藤枝は、開幕戦で大苦戦。残り18秒でやっと決勝ゴールが決まり、５対４でテレポケット / DOPPOを振り切ったものの、昇格初戦の難しさを存分に味わった。勢いのあるLOCO☆か、タレントがそろう藤枝か。拮抗した勝負が予想された。

　前節２ゴールの?鈴木修平を欠く藤枝。固さのあった初戦に続き、この試合も入りが悪い。LOCO☆は５.沢渡、11.加藤浩司が右から強烈なシュートを放ち、ゲームの主導権を握る。１分、左からの?青崎健のシュートがDFに当たってゴールイン。LOCO☆が先制する。右サイドを執拗につついてくるLOCO☆に対して、藤枝は「わかっていたけれどやられた」（４.野木武臣）格好。
　前からのプレスが身上の藤枝だが、１部に昇格して試合時間が20分ハーフになったこともあり、ボックスの陣形で守る時間帯も作ろうとしていた。だが前後のライン統率がまだ熟成されておらず、「深い位置に出た時に押し上げが足りない」（４.野木）。自陣に引いた時のディフェンスの課題をいきなり突かれた形になった。

　先制を許した藤枝だが、ボールを持つと技術の高さを発揮する。徐々にポゼッションを高める展開。４分、右サイドで４.野木、５.向島雅之、10.望月崇之が細かいパスをつなぎ、最後は10.望月が同点ゴールを挙げた。小さな三角形を何度も作り、相手をほんろうした見事なゴールだった。
　ペースを引き寄せた藤枝は10分に勝ち越し。４.野木が右サイドを突破し、エンドラインぎりぎりから上げたボールを３.川本慎之介が押し込んだ。藤枝は13分にも３.川本、14分には11.阿野光平がゴールを挙げ４対１とリードして前半を終了。終盤は４.野木を中心に軽やかにボールを回すシーンが目立った。

　後半は藤枝が開始早々から前プレで主導権を握る。ボールを奪ってからのスピードも加速。前３枚後ろ１枚で守るLOCO☆だが防戦一方となる。これこそが藤枝の本来の姿か。34分、右から４.野木がだめ押しとなる５点目。これで事実上勝負あり。藤枝は鋭いカウンターが次々決まり、その後４点を追加。終わってみれば大量９点を奪って快勝した。

　「今日のゲームもそうですが、県リーグの球際の厳しさは２部とは違う。そこで負けるとピンチになってしまう。ウチはまだまだディフェンスに課題があります」と話す４.野木。昇格して２戦目だけに、ゲーム運びは未だ手探り状態だという。だが、開幕戦とは異なり、特に後半は存分に自分たちの力を発揮していた。昇格を争うライバルと目されるHero FC戦は８月22日に組まれている。真夏の天王山まで約２カ月。チームが「１部仕様」に仕上がる時間としては十分だ。

●大和撫子/VIORA藤枝 9-1 LOCO☆
1分　青崎健（LOCO☆） 0-1
4分　望月崇之（藤枝）　1-1
10分　川本慎之介（藤枝）　2-1
13分　川本慎之介（藤枝）　3-1
14分　阿野光平（藤枝）　4-1
34分　野木武臣（藤枝）　5-1
35分　向島雅之（藤枝）　6-1
36分　長島光（藤枝）　7-1
37分　望月崇之（藤枝）　8-1
38分　川本慎之介（藤枝）　9-1

中盤で相手選手と競り合う藤枝11.阿野光平。藤枝は特に後半、攻守の切り替えの早さをいかんなく発揮した

藤枝の攻撃の多くは４.野木武臣を経由する。判断力、突破力、シュート力を兼ね備えた好選手

際どいシュートを何本も放ったLOCO☆５.沢渡弘晃。角度のないところからでも強引に打つ姿勢は相手にとってかなりの脅威だろう

LOCO☆ × 大和撫子/VIORA藤枝/静岡１部 ２節 第１試合

LOCO☆ × 大和撫子/VIORA藤枝/静岡１部２節第１試合