スタイル貫き、フォルサが高槻松原に勝利/関西L最終節４

　お互い全日本選手権出場を決めている、フォルサと高槻松原の試合はシーソーゲームとなった。

　序盤から、主導権を握ったのは高槻松原。
　４分、85.八賀から７.瀬戸口につないで、瀬戸口が先制ゴール。この日は全日本選手権で絶好調だった５.辻崎がスタンドから見守ったが、先発メンバーが役目を果たした。

　11分、フォルサは20.吉田が粘って、最後は５.小仲がボールをゴールに押し込んだが、ファウルが取られてゴールはならず。このあたりから、高槻松原がボールをキープする時間帯が長くなる。フォルサがハーフまで引いて守ることもあり、余裕のできる高槻松原はボールを動かして、チャンスを探る。

　15分、フォルサが少ないチャンスをモノにする。
　左キックインから、ライナー性のボールをゴール前に送ると、受けた16.東中が反転から、うまくゴールに転がして１－１。
　フォルサは前半終了間際にもカウンターから、５.小仲に惜しいチャンスがあったが、ここは決めれず、同点のまま前半を折り返す。

　後半も先手を奪ったのは高槻松原。
　立ち上がりの３分、10.永山が縦のスペースにドリブルで抜けて、ボールをゴールに流し込み、２－１。高槻松原がこの日２度目のリードを奪う。

　しかししぶといフォルサは26分、右サイドから５.小仲が逆サイドネットに突き刺すゴールで、２－２。再び同点に追いつくと、およそ30秒後にはカウンターから２.田代が決めて、３－２と逆転に成功。

　引いて守ってカウンター狙いのフォルサは、必然的に攻撃の機会が少なくなる。しかしこうして少ないチャンスを得点に結びつけ、結果を残してきているだけに、自分たちのスタイルに自信を持って、フットサルをしているように感じる。

　フォルサは31分にも、カットしたボールをカウンターにつなげ、右から左にサイドチェンジしたボールを、16.東中が決めて、４－２。リードを広げる。

　高槻松原は終了15秒前に、６.沼田 → ７.瀬戸口とつないでゴール。３－４、一点差に迫ったが、反撃が遅すぎた。
　試合は４－３でフォルサがモノにした。

　リードされても自分たちのスタイルを貫いて勝利を得たフォルサ。全日本選手権に向けて、状態のよさを感じさせた。１・２点のビハインドなら『いつかは追いつける』という自信が感じされるので、全日本選手権でも失点を抑えつつ、戦い抜くことがポイントとなりそう。また万が一、点差が開いたときや、ゲーム終盤になってもビハインドを負っている展開で、"これまでとは違うフォルサ"を見せられるかにも注目したい。

　一方の高槻松原は、５.辻崎がスタンド観戦。９.山本もベンチ入りはしたが、ケガのため大事を取って出場せず。と主力の不在があったにせよ、２度のリードを守り切れず、守備に不安を残す最終戦となった。
　ボールを支配する時間帯もあっただけに、リズムを掴んでいる内に、相手にトドメを刺すようなゴールや点差を奪えるようにならないと、いつまでもメンタルの落ちない相手と戦うことになる。強いときの高槻松原はたたみかけるようなゴールラッシュの時間帯があった。全日本選手権ではまた"高槻松原フィーバー"が見たい。

２－２となる同点ゴールを決めた５.小仲(写真左)。フォルサは２度追いつくしぶとさをみせた

逆転ゴールを決めた、２.田代(写真右)。ここからはフォルサが試合の主導権を握った

４－２、突き放すゴールを決めたのは16.東中。来季の中心選手となることは間違い

全日本選手権に向けて、チームに帰って来たピヴォの赤本。コンディションが戻れば大きな戦力になる

レポート・写真：北谷仁治

●会場ゴミの処理についてのお願い

最終節の会場となった、大阪市立東淀川体育館はゴミ箱がありません。
ゴミ箱のある体育館もありますが、ゴミは持ち帰りが基本と考え、持ち帰る習慣をつけましょう。
会場にゴミ箱がないからといって、会場の外や近くのコンビニにゴミを捨てて帰るのは、くれぐれもやめましょう。
体育館は他のスポーツでも使います。あまりにマナーが悪いと、"フットサルとしては"使えなくなることも考えられますので、逆に、フットサルをしている人、フットサルを観に来る人のマナーの良さを見せつけちゃいましょう。(^^)/

観戦者の方についてはそれほどでも無かったようですが、関係者の方のお話では、選手控え室のゴミや汚れ方が目に付いたそうです。
かつてはCASCAVEL KANSAIが試合後、会場のゴミ拾いをするなど、試合以外の部分でも、フットサルに対する意識の高さを見せてくれていました。
もう一度、あらためて、体育館をフットサルで使わせていただいていることに対し、感謝の気持ちと姿勢を表す必要性が求められていると思いますので、選手の皆さん、チームスタッフの皆さん、そしてサポーターの皆さん、ご協力よろしくお願いいたします。(_ _)

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