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2008/12/08 23:52:59 守れても、攻めれず･･･旭屋 １−１ カンカン/関西リーグ９節
カンカン最下位脱出ならず。旭屋も上位浮上のキッカケならず お互いハーフまで引いて守る時間帯がほとんど。守備から入るのは間違いではないだろうが、終始、積極的な守備は見られず。互いに引いて守る相手を崩す攻撃も展開できず、試合は１−１というロースコアで、引き分けに終わった。 前半、立ち上がりから、お互いカウンターからチャンスを掴む。しかしパスで崩す場面は皆無。仕掛けるときは、個人の突破が目立った。 先制したのはカンカン。５分、ピヴォで受けた14.安田が反転してシュート。安田の位置より前に味方、敵ともに選手が居たが、味方の選手がサイドに流れた背中を通る格好となったか、逆サイドにシュートが収まる。 旭屋は10.宗佐が、タイミングを見て、前からコースを消しに行くが、味方が呼応できず、効果的なプレッシングにはつながらない。攻撃も、ダイヤ(ひし形)のゾーンに守るカンカンに対し、旭屋もフィクソ２.戸西がパスを散らすも、こちらもダイヤの形。出すところ、出すところがマークされている状態だったので、ボックス型(四角形)にポジションを取って、守備のギャップをついても良かったかもしれない。 対するカンカンは２.塩谷の不在(前節、退場処分を受けた)で、14.安田が長時間出場。前半は14分過ぎて、ようやくベンチに下がる。 前半のうちに旭屋が追いつく。16分、カウンター気味の攻撃。カンカンは３枚が戻って守備を固めていたが、１枚が戻り遅れる。左から５.渡辺のシュートはカンカン10.吉川がブロックするも、右にこぼれたボールを11.柴峠が押し込んだ。 前半はこのまま１−１で終了。旭屋は中を絞りすぎることで、カンカンに外からのミドルをフリーで打たせてしまう場面もあったが、追加点は許さず。お互いに、パスで相手の守備網を崩せない前半戦だった。 後半もお互い引いて守る守備が続き、決定機は少なかった。 カンカンはカウンターから、５.下本がつないで、右から10.吉川のシュートは枠を外れる。旭屋は14.西が数本、積極的にシュートを放つが決まらず。９分、９.大谷がパスカットから、中にうまく切れ込んで放ったシュートも惜しくも外れる。 旭屋は11分にも５.渡辺がキックインのボールをカット。慌ててボールを奪い返しに来るディフェンダーを"待って"、引きつけておいて縦に抜けるしたたかさを見せたが、シュートはブロックされる。 終盤は旭屋が押し込む展開。１本、キーパーが処理しきれずに後ろに転がったボールがポストに跳ね返る。旭屋ベンチ・サポーターは「入った！」と猛抗議するも得点は認められず。結局後半は０−０で、１−１のまま、ドローとなった 。 14.安田がケガによる長期の戦線離脱から復帰。６.下本という頼もしい"即戦力"を得て、反撃態勢が整ったかに見えたカンカンであったが、思ったように勝点が積み上げられない。７節でジョイを破る波乱を起こした後も、１敗１分で、最下位から脱出できていない･･･。 「ディフェンスに関しては少ない練習の中で、ある程度修正はできた」と振り返る14.安田も、「今シーズンの課題の"決定力"。口ではうるさく言ってるけれど、決めるところを決めれないともう(関西リーグに)残れない」と、危機感を募らせる。 終盤は押されていただけに「負けなくて良かった」と漏らしたが、このゲームを引き分けたことで、いよいよ『降格』という２文字が、目の前に突きつけられた状態だ。 残るは２戦。次はAFC神戸との"最下位争い"なだけに、負けられない。･･･というよりは、お互いに"勝点３"を計算に入れたい試合だろう。負けたチームは限りなく『降格』の可能性が高くなる。 一方の旭屋。前節は自慢の攻撃力を見せたが、守備の甘さを見せて敗れた。「守備を大事にという話をした」(10.宗佐)というが、カンカン得意のカウンターを警戒したことも重なり、「守備を意識すれば、今度は攻撃ができなくなる･･･」「いつもの攻撃が出来れば･･･」とジレンマに苦しむコメントを残した。 とはいえ、個人的には"守備を安定させる"戦い方が正しいのでは？と思う。攻撃を重視することで、得点は取れるが、失点も増えるようであれば、前節のように、失点の不味さでゲームが途中で壊れてしまう。(前半３点ビハインドを１点差まで詰め寄ったが、後半立ち上がりに失点したことで、旭屋は17分間、２点を追う苦しい展開となった) このゲームで反省すべきは"いつも通りの思い切った攻撃をしなかった"ことではなく、"引いた相手を崩す攻撃ができなかった"ことではないか？ 加えるなら旭屋はこの試合、40分間、"集中した戦い"を求められることになった。集中し続けるのもまた大変なことだが、守備を重視したことで、ビハインドでなく、ワンチャンスを掴めばゲームをモノにできる、という状態で最後まで戦えたのは大きいハズ。精神的なタフさも求められる展開だが、こういう状況で"１点が取れる"というのもまた"強いチームの証"であるし、チームが強くなるために、乗り越えなければならない"ハードル"ではないか、と思う。 
レポート・写真：北谷 仁治  関西フットサルリーグレポートへ
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