浦安が３連勝で暫定首位/Fリーグ10節レポート

　大阪、浦安は両チーム共に連勝中とあって、勝って勢いをつけたいところだ。

　前半、立ち上がりは大阪ペースで試合が進む。林浩平がサイドから仕掛け攻撃のリズムを作っていく。６分には、瀬戸彬仁のシュートがポストを叩き浦安ゴールへと襲い掛かる。しかし７分、大阪の選手にボールが当りオウンゴール。意外なかたちで浦安が先制点を挙げる。この得点を機に、試合の流れは浦安へ。１２分、右サイドの稲田祐介から受けたボールを藤井健太が持つと逆サイドへ流れる。相手ディフェンスの唯一空いた隙を狙ってシュートを放つと、大阪ディフェンスが一瞬止まる。まるでコマ送りの映像を見ているかのように、藤井が放った柔らかいシュートは緩やかな弧を描くと、ボールはふわっと大阪ゴールへと吸い込まれた。浦安の２点目が決まる。直後に両チーム共セットが代わると、大阪はゴレイロの藤原潤が上がりパワープレーに出る。攻めきれないまま、前半を折り返すと思われた１９分。右サイドでドゥダがボールを持ち力強いミドルシュートを放つと、浦安のゴールネットを揺らす。

　２－１で浦安リードのまま前半を終える。

　後半、開始２３分に大阪のゴールポストに当たり跳ね返ったボールを藤井が受けると、右サイドから直接決め３－１。開始早々に試合が動く。大阪は岸本武志をゴレイロの位置に入れ、再びパワープレーに出る。約３分後に、一度ベンチへと下がった岸本がフィールドプレーヤーのユニフォームを着て投入されると、奥田亘が代わってゴレイロの位置へ入り、より攻撃的な布陣で攻める。大阪、得意のパワープレーは、正確で徐々に浦安の守備を崩し始める。すると３０分、ニアに詰めた村上哲哉が決定的なシュートを放つが、おしくもバーに嫌われる。更に、林が絶好の位置からシュートを放つも、三度ボールはバーに直撃。大阪はなかなか追加点を決めきることができない。更に、パワープレーに対する浦安のディフェンスが時間の経過と共に的確な動きをみせると、ゴレイロ川原永光の見事なセービングが立ちはだかり、大阪はゴールを奪えず３－１で負けを喫した。

　試合後のミックスゾーンで「楽しんでプレーしている」と語ったのは絶好調の川原。また、開口一番に「今日の試合は良かった」と笑顔で振り返った藤井や小宮山友祐の姿からも、浦安のチーム状態が良いことが分かる。決めるところで決める、危ないシーンで追加点を許さないといった試合展開で浦安を躍進させているのは、高い技術と意識から成るものだろう。

レポート・福原まりこ

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