川原のゴールも飛び出した浦安が連勝

　前半は湘南ペースで試合が進む。２分、クリアランスしたボールを久光重貴が左サイドからシュートすると、湘南が先制点を挙げる。前節は、息の合っていないプレーからパスミスを連発した湘南だったが、この試合ではパスが繋がると、関新や久光のサイド攻撃、カウンターが湘南の攻撃に勢いをつける。また、ディフェンス面で堅い守備が際立つと、ゴレイロの阿久津貴志が稲葉洸太郎のFKを頭で止め、気合の入ったプレーで観客を沸かせる。対する、浦安は小宮山友祐、藤井健太の連係プレーから湘南ゴールを崩しにかかる。だが、ゴールを割ることができない。残り３０秒、浦安の攻撃を阿久津が、またも決死のヘッドでゴールを守ると、浦安の攻撃に耐えた湘南が前半を無失点で折り返す。

　後半は立ち上がりから浦安が攻める。２３分、藤井からゴール正面の市原にボールが入ると、一度右サイドの小宮山へ渡り、最後は中にいた市原へ再び折り返し、ゴール。浦安が同点に追い付く。
　すると、湘南は調子の良い久光やシシーニャが、ゴールポストをかすめるシュートを放ち追加点を狙いにいく。だが３０分、ゴレイロの川原永光からボール受けた藤井がドリブルで仕掛け、左足でゴールを決め２－１と浦安がリードする。徐々に攻撃を強める浦安は、稲田祐介の巧みなトラップや小宮山のまたぎなど、抜き出た技術で湘南ゴールを脅かす。残り４分、湘南は久光を入れパワープレーに出る。しかし、パワープレーで薄くなった守備を見逃さなかった川原がパントキックでゴール。３－１で浦安が勝ち点を２４に伸ばした。
　「後半にどのように戦わなければならないか整理した。良いメンタリティを持って選手が戦ってくれた」とシト監督は振り返った。先制点を許しても後半に必ず追い上げ、試合をひっくり返すのが、昨年に増して浦安が強い証拠だろう。

レポート・福原まりこ

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