神奈川ダービーはブラックショーツが制す/関東リーグ６節

　８/24(日)に行われた、関東フットサル１部リーグレポートです。

　この日の最終試合、第４試合はブラックショーツ×コロナの神奈川ダービー。地元でのダービー戦ということで、お互い力が入るであろう一戦。まだ勝ち星の無いコロナは順位も近いブラックショーツから、なんとか１勝目をもぎとりたいところ。

　立ち上がり３分は、元(Fリーグの)湘南ベルマーレの24.飯田を中心にブラックショーツが押し込む。しかし先制はコロナ。８分、前からプレスをかけて奪ったボールを左サイドから中へ折り返し、受けた17.中川が決める。
　コロナは続く９分にも、19.朏島がフリーでシュートを討つチャンスを得るが、ブラックショーツゴレイロ27.冨沢が足でセーブ。追加点は許さない。

　13分に23.中村のボレーなど、惜しいチャンスがあったブラックショーツは同分、２対１の状況から23.中村が右に流して、25.高橋が左下に決め、１－１。前半は１－１で折り返す。

　後半が始まって21分、コロナ19.朏島が右前コーナー付近からのシュートは左ポスト。25分、ブラックショーツは右サイドのキックインをライナーで送って、10.今井がダイビングヘッドで合わせようとしたが、合わせられず。28分のカウンターのチャンスも25.高橋のシュートは、コロナゴレイロ25.清水が抑える。

　この試合も後半中盤あたりからスコアが動いた。

　29分、ブラックショーツは左コーナーキックから13.米山が決まって、ついにブラックショーツが逆転を決め、勝ち越し。

　コロナは29分、14.山村のボールに19.朏島が飛び込むが、ゴレイロ冨沢が決死のセーブ。交錯した冨沢はこの後しばらくうずくまる。

　30分にも19.朏島のシュートがポストを叩くなど、惜しい場面が続いていたコロナは同分、先制ゴールを上げた17.中川がミドルシュートを決めて、２－２の同点に。するとブラックショーツは８分半を残して５ファウルが溜まる苦しい展開となる。

　それでも23分、ブラックショーツは左サイドからのボールを９.峰岸がダイレクトで合わせて、３－２と、勝ち越しゴールを奪う。

　残り３分半でタイムアウトを取った１点を追うコロナは37分、ブラックショーツ24.飯田のキーパーチャージで得た第２PKを、17.中川が決めて、三度(みたび)同点に追いつく。コロナ中川はこの日ハットトリックの大活躍。

　しかし地力に勝るブラックショーツは、39分、右コーナーキックから、25.飯田がダイレクトで決めて、再び４－３と勝ち越し。

　ブラックショーツはすぐさま、14.山村をゴレイロに立ててパワープレーを開始。17.中川がフリーでシュートを放つ場面も合ったがミートできずに、左にそれるなどゴールは奪えず。神奈川ダービーを制したブラックショーツが２勝目を上げた。

　「切羽詰っていた」「ホッとしてます」と安堵の表情を浮かべたのはブラックショーツゴレイロの冨沢。「勝てないと、なかなかチームの状況も良くならなかった」と振り返る。神奈川ダービーと言うよりは「最下位を争う戦いで、お互いまけたらおしまい」という大事な試合。前半はチャンスを掴みながらも決めきれない展開が続き、ハーフタイムでは「ひとりひとりがキープしている時間が長いから、ダイレ、２タッチではたこう。動き出しを早くして相手の嫌がることをしよう」と話したと言う。
　勝点７での折り返しについては「首の皮が一枚つながっただけ。次節負ければまた振り出し」と、気の抜けない状況が続く。それでもまだ前半戦が終わっただけ。もう一巡あるので「チャンスはなくないと思っている。一部に残ることが目標じゃない」と更なる高みを目指す決意を打ち明けていた。

　一方のコロナ、ハットトリックでチームを牽引した17.中川は「自分たちの限界」という言葉を口にし、「決めるところを決め切れなかった。これが実力です」と力なく答えた。それでも前節では首位を走るカフリンガと７－７という派手な試合を演じて勝点１を手にし「チームがやっとひとつになって戦える状態になった」と言う。「あとは結果として出るかだけ」と決してチーム状態は悪くないと話す。
　後半戦に向けては「チームとしては何も変わらない。少しでも気持ちで頑張りたい」とし、「練習ではクアトロもやっているが、試合では守ってカウンターで精一杯になってしまっている。守るだけではつまらないので、ある程度前からも取りに行きたい」と話す中川。追い込まれるところまで追い込まれたコロナが覚悟を決めて、前(反撃)に出る。チーム状況も悪くないと言うので、待望の結果(勝ち星)が出るのは、以外と早いタイミングになるかもしれない。