フォルサ×カンカン、兵庫ダービーはドロー/関西リーグ３節

　フォルサ、カンカンの兵庫ダービーは２－２の引き分けに終わった。

　お互い開幕から１勝１敗ながら、前節ドリーム戦で７－０と大勝したフォルサに勢いがあるかと思われたゲーム。
　先制はカンカン。５分、右サイドで８.今川がワンタッチ目でボールを押し出し、うまく縦に抜けて、逆サイドへ、このボールに10.吉川が合わせて１－０。

　カンカン、フォルサともにカウンターを攻撃のメインに置くリアクション型のチーム。お互いハーフまで引いて守る時間帯がほとんど。試合はこう着状態に入る。

　特に前半残り時間５分前後の時間帯は、カンカンがフィクソの２.塩谷と、サイドのアラでボールの出し入れするだけのところに、フォルサがプレッシャーをかけず、同じプレーが繰り返されるまま、時間が経過する。

　17分、フォルサはカウンターから、２.田代が決めて、１－１の同点として前半を折り返す。田代は開幕から３試合連続のゴールと好調をキープ。

　後半もお互いにカウンター、ロングボールを狙う展開が続く。「あれだけ引かれたら何もできない。パターンプレーも用意してきたけど、そう見えなかったらダメ」とはカンカン・藤井代表の言葉。カンカンはダイヤの形で、フィクソからの配球に対し、前３人の動きが少なく、残念ながら、「用意してきた」というパターンプレーを"感じる"ことはできなかった。

　30分、フォルサはゴール右で18.森川が合わせて２－１と逆転に成功。しかし31分、カンカンはキックインから、10.吉川がチョンと出したボールを、20.島津がミドルで決めて、２－２の同点に。

　追いつかれたフォルサはその後、17.石川が左サイドを破って放ったシュートがバーを叩くなど、決定機を掴むが、決めきれず。試合は２－２のままタイムアップとなった。

　「自分たちのミスで２失点ともやられた。勝ちたかった。惜しかった」とはカンカン・安田。
　カンカンは週１の練習。フォルサは(大学チームのため)毎年メンバーが入れ替わるので、なかなか難しい作業だとは思うが、カウンターだけでなく、引かれた相手に対する攻撃は、今後のお互いの課題と言えそう。また守備に対しても、『前からプレスをかける』という選択肢を持ち、自分たちから試合の流れを動かせるようにならないと、負けゲームを引き分けに、引き分けを勝ちに持っていくことは今後も難しいかもしれない。こういった両者"痛み分け"のゲームが、お互い続かなければ良いが･･･。

試合前のカンカン。２.塩谷。安田らから指示が飛ぶ

先制ゴールをあげたカンカン10.吉川。得点嗅覚は抜群

フォルサは18.森川が逆転のゴール。このまま試合をクローズさせたかったが･･･

カンカンは新加入ながら存在感抜群の20.島津が同点ゴール

レポート・写真：北谷仁治

関西フットサルリーグレポートへ