降格争いの旭屋が、優勝争いの神戸に勝利/関西リーグ２節

　お互い開幕戦を落として迎えた第２節。早く勝ち星が欲しい試合。
　昨年、降格争いをした旭屋が、２位の神戸に７－５で競り勝った。

　先制は旭屋。開始わずか30秒、左サイド10.宗佐の折り返し、キーパーがはじいたボールを５.渡辺が"突き上げるシュート"で、１－０。
　神戸は３分に最後尾のディフェンダーにうまく詰めてボールを奪った16.久保が持ち込んで、１－１。さらに10分には旭屋ゴレイロの４秒ルールで得たフリーキックを14.難波幸樹が横に流し、またも16.久保がゴールで２－１。朝一番の試合のせいか、セーフティーな試合運びのためか、お互い丁寧(安全)なパス回しが目立っていたが、このあたりから試合に動きが出てくる。

　12分、旭屋は２.戸西から右前方の８.角谷へ、角谷が右に流したボールを11.柴峠が決めて、２－２として前半を折り返す。

　後半は「去年までと違って走り負けないフットサルを見せれた」(10.宗佐)という旭屋が常にリードする展開に。
　32分、右サイドから５.渡辺(先制点に続き、貴重なところでのゴール！)がグラウンダーのゴールで、こう着状態を破り、３－２と勝ち越すと、34分にはキーパーの手からボールをはじき出した(神戸のファウルアピールは認められず)８.角谷が決めて、４－２とリードを広げる。しかし前半も得点直後にピンチを招くなど、試合運びのまずさが目立っていた旭屋は、神戸の粘りもあり、すんなりとは勝たせてもらえない･･･。

　29分、神戸は16.久保の浮き球をゴール右で４.難波和樹がヘディングで押し込んで、３－４。

　32分に旭屋は10.宗佐のゴールで、５－３とするが、34分、神戸はまたも16.久保、４.難波和樹とつないで、４－５。36分、旭屋はフリーで抜け出た８.角谷にわたって、キーパーと１対１。一度ははじかれるも、こぼれ球を押し込んで６－４。しかしリードされていながら、(去年までと違い、)どこかおとなしい神戸。残り33秒、神戸のシュートが旭屋ディフェンダーにあたり、コースが変わって旭屋ゴールに納まり、５－６としたが、神戸の反撃はここまでだった。残り３秒、旭屋は神戸６つめのファウルで得た第２PKを、キャプテン10.宗佐が決めて、１点をプラス。７－５として、神戸に勝利を収めた。

　「常に先行できたのがよかった」とは、この日２ゴールの旭屋主将10.宗佐。「開幕と比べて決定力も上がった」と２節目での勝利(去年の初勝利は５節)、７得点での勝利に喜びを隠せない。しかし外から見ているともう少し楽に勝ててもおかしくない試合。最後までもつれてしまった点、得点後に招いたピンチについて尋ねると「意識していたつもりだったけれど」「今後も引き続いての課題」と認めた。逆に、こういう所(隙)を狙うしたたかさを見せた神戸はさすがだが、逆転までには至らなかった。昨年２位、関西代表として地域チャンピオンズリーグに進んだチームが開幕から２連敗。逆転するには"足りなかった何か"を明確に見つけて修正をしておかないと、厳しい戦いが続くことになりそうだ。

得点を重ねた旭屋。２節目で早くも勝利。浮上への足がかりとなるか。

旭屋は８.角谷が２ゴール。５.渡辺、キャプテン10.宗佐も２ゴール。

神戸のお株を奪う、走り負けないフットサルで競り勝った旭屋

神戸は16.久保、４.難波和樹のコンビで追い上げたが及ばず。

レポート・写真：北谷仁治