関西リーグ11節ジョイ×スプリーム戦レポート

　この日の１試合目でAFC神戸がフォルサに敗れたため、試合前に優勝が決定したジョイ。しかし引き分け以下で『降格』となるスプリーム相手に10得点の圧勝。昨年、０－１で敗れたスプリームへのリベンジは、関西リーグ降格の厳しい引導を突きつける結果となった。

　先制したのはスプリームだった。５分、?西村が右から中央へスルスルとドリブル。腰をひねって逆サイドへ放ったシュートがゴールに収まる。しかしその後はジョイペース。フィクソの?大谷真一から高精度のパスがピンポイントで入る。足元ばかりでなく、９分にはゴール前への浮き球が兄?大谷純一へピシャリ。これを?大谷純一がヘディングで決めて、１－１。11分にはジョイ?馬場がカットボールを持ち込んで、後ろに落としたところをまたも?大谷純一が決めて、２－１とあっさり逆転。スプリームも13分、?原、?井出などがシュートチャンスを掴むがジョイディフェンダーの体を張ったディフェンスに弾き返される。

　15分、フリーで抜け出た?馬場のシュートはスプリームゴレイロ?伊藤がブロック。何とか追加点を凌いでいたが、17分、ゴレイロからのロングキックを?馬場がスプリームゴレイロの前でバックヘッドで合わせて、３－１。前半でジョイが２点のリードを奪う、スプリームにとっては苦しい展開。

　中央でピヴォが張るため、ダイヤの形で攻めることが多いジョイに対しても、ボックスのディフェンスを貫いたスプリーム。「迷ったが、前の試合でうまく行ってなかったので･･･。今日もそうだけど、リーグ戦を通じてうまく勝たせて上げられなかったので、(降格という)結果は仕方がない」としたのは、選手兼監督の?上谷。

　後半はジョイが得点を重ね、序盤のうちにほぼ試合を決定付けた。

　21分、こぼれ球を?大槻が決めて、４－１。24分にはゴール前、?馬場が横に流して?大谷純一がループで決めて、５－１。26分には?大谷真一がゴール正面からミドル。コースに入った?馬場がうまく"ブラインド役"となった。

　31分にはスプリーム。左サイド?砂川の折り返しがジョイのオウンゴールを誘って２－６。反撃モードに移りたいスプリームは懸命に前からプレスをかける。しかし追加点はジョイ。36分、ゴール右よりの?馬場が横に流したボールを、走り込んだ?大槻が決めて、７－２。
　38分にはここまでアシスト役となっていた?馬場がドリブルで持ち込んで、８－２。39分には右サイド?大谷真一からナナメのパスを受けた?猪田がループシュートを決めて、９－２。続けざまに?大谷真一もこぼれ球を押し込んで10－２。

　スプリームも最後に、フリーキックから?西村のバックパスを?合田が決めて、３点目を決めたが、３－10。ジョイが大勝で関西リーグ優勝。敗れたスプリームは関西リーグ降格。明暗がくっきり分かれた試合となった―。