チーチャンですよ!

 Fリーグと全日本選手権が終わった。名古屋が参加したAFCクラブ選手権も終わった。フットサル界の2009シーズンはこれにて終わった……わけではいない。大事なイベントが一つ、残っている。賢明なフットサルファンのみなさんなら当然ご存知だろう。

 地域チャンピオンズリーグ。通称“チーチャン”。全国の地域リーグの上位チームによって地域リーグの日本一を争う、立派な全国大会である。今大会今週末の3月20日(土)、21日(日)、22日(月・祝)、大阪・舞洲アリーナで行われる。北海道、東北、関東、東海、関西、北信越、中国、四国、九州の9地域から12チームが出場する。

 しかし、フットサルファンやメディアからの注目度は、全日本やFリーグに比べるとかわいそうなぐらい低い。どんな大会かわからないという人のために、簡単にプレビューなんかをしてみます。とはいえ、実は僕も地域リーグはほとんどカバーできていないので、そのあたりは大目に見ていただけたら幸いです。

 Aグループは(たぶん)“激戦区”。東北のカテナチオ・ディアボーイズ、全日本でFクラブを苦しめたゾット、ハイプレスクラッシャー・プライアグランジ、43歳の“鉄人”ジョナス率いるビークス。どこが勝ち上がってもおかしくない。

 Bグループは前・日本王者のフウガを軸に展開されるだろう。今年の全日本選手権で関東大会で敗れただけに「地域CL優勝」は何としてもほしいはず。関西の高槻松原、九州のスポルバ21、北海道のコリーダはフウガに土をつけられるか。

 Cグループは比較的地味な顔触れ。中国の広島F・DO、関西の近鉄、九州のボルクのどこが勝ち上がるのか僕には全然読めない。注目は香川大学フットサル部。大学のフットサル部が地域リーグに出場して優勝するのは四国ならでは。

 決勝トーナメントに勝ち上がるのは、各グループの1位+ワイルドカード1チーム。実力的にはフウガが大本命とされるが、そう簡単にはいかないのが面白いところ。出場するほとんどのチームに優勝のチャンスがあるといえるだろう。

 こうやって見てみるとすごく面白そうじゃありません? Fリーグクラブ8チームが決勝トーナメントを占めて、“ほぼオーシャンアリーナカップ”だった全日本よりも、個人的には興味深い。もしかしたら、これからは全日本よりもチーチャンでしょというコアなファンが増えてくるかもしれない。

 繰り返しますが、地域チャンピオンズリーグは3月20〜22日に大阪・舞洲アリーナで行われます。お近くにお住まいの方、週末の予定が決まっていないフットサルファンの方。足を運んでみてはどうでしょうか? 
 
地域チャンピオンズリーグ大会スケジュール(日本フットサル連盟)
http://futsal.jfa.or.jp/game_info/result_s.html?tour_id=345

プロフィール
北健一郎
1982年7月6日、北海道旭川市出身。稲葉洸太郎、高橋健介、フウガの中心メンバーたちと同じ“82年組”のライター。いつの日か彼らの仲間に入れてもらうこと夢見ている。
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