| 第59回「外国籍枠」
「外国籍枠」…大会、リーグで規定されている、各チーム内の外国籍選手の登録人数。フットサルではベンチ入り何人、ピッチ上に何人とか、大会やリーグによって人数が違い、結構複雑だったりする。
名古屋が翻ろうされた
外国籍枠の変更
名古屋オーシャンズが、日本を代表して出場した先日のAFCフットサルクラブ選手権。前大会の初優勝に次ぐ連覇を目指して、開催地のクウェートに乗り込んだチームだったが、結果は惜しくも3位に終わった。
ケガ人が多く出たりなど苦しい戦いを強いられた名古屋だが、いちばん大きな影響があったのは大会で規定されていた外国籍枠だ。今大会では外国籍枠は2名まで登録が可能。これは前大会と変わらなかったのだが、試合のときのメンバー登録12名の中になると、外国籍枠が従来の2名から1名に減ってしまったのだ。
大会ではこれとは別にAFC枠、つまりアジア国籍の外国籍選手枠が1名分設けられていて、これは大会登録も試合での登録も外国籍選手に関係なくエントリーできる。そこで名古屋はタイのルーチャイを獲得して備えていたのだが、大会直前に本人がケガのために参加できなくなってしまった。
チームは森岡薫とラファエル サカイの2人を現地に帯同させて大会に臨んだが、実際の試合では森岡のほうが使われ、他は日本人選手という普段とは勝手の違う体制で優勝を目指した。しかし、準決勝でイランのSanaye
Giti Pasand に3−6と敗れて、2連覇の目標は立たれてしまう。前大会ではうまくやりくりして優勝しただけに、今回はこの外国籍枠の変更が意外な落とし穴となって名古屋を苦しめたのである。
日本フットサルの
4名登録は多いのか?
日本のFリーグでは、外国籍選手はチームに4名まで登録が可能。試合でも4名までOKだが、ピッチ上には2人までしか出られないという決まりがある。これはFリーグの前から行われているカップ戦の全日本フットサル選手権でも長く用いられているルールで、日本としては慣れ親しんだものでもある。
名古屋はこれをフル活用してFリーグ5連覇を達成きたわけだが、アジアの舞台になると外国籍枠が大幅に違うので、困ることになる。ちなみにヨーロッパはどうなのかと思い、フットサル最先端のスペインのライター座間健司さんに聞いたところ、かつては2名と定められていた国内リーグの外国籍枠は、今は撤廃されて何名でも登録が可能なのだという。またUEFAのクラブ選手権では、3名登録だったそうだ。
結局フットサル界の外国籍枠はブラジル人選手の枠なのである。かつてはスペインリーグを席巻していたブラジル人選手たちも、今は経済状況などの影響もあり、母国へ帰る選手が増えてきた。そこで枠を撤廃してもブラジル人を買い占めるというチームも出てこないので、それで文句が出ずにリーグ運営ができるということなのだろう。
AFCの場合、特に湾岸諸国のチームなどは、クラブ選手権の大会限定で外国籍選手を獲ってくるチームが多い。そうやって登録させたブラジル人たちを、フル出場させて戦ったりしきた事情があった。それではアジアのフットサルの普及と発展の妨げになるからと、枠が制限されたのだろう。すると今度はAFC枠をうまく利用しようと、日本人の畠山ブルノ タカシや皆本晃が、レバノンやカタールのチームの助っ人として雇われることになったのだが。
日本はこうしたAFCのレギュレーションに合わせるべきなのだろうか?
考えてみれば、現在日本で定められてる4人枠をフル活用しているのは、Fリーグでは名古屋しかいない。他は多くて2人までだ。この点でも財力が突出している名古屋の独走を助長しているのかもしれない。ただ、見ているほうは、今の4人のほうが面白くて、楽しめるという事情もある。
難しい問題だ。とにかく名古屋にしてみれば、チームの総合力を伸ばすのが課題。AFCのときのためにも、日ごろから日本人選手を強化しておくべきなのだろう。
|