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大失恋をしたデウソン神戸

 女は失恋を重ねる度に強く美しくなる。この演歌くさい定説、皆さんは納得しますか。私は、もちろんyes!実体験からもそうだと信じてます。失恋は、振っても振られても、どっちにしろ傷つくしダメージは大きいですよね。失うわけだし…。そして、失った直後はきっと誰でも「何でこうなったんやろ?」、「あのとき、ちゃんと向き合ってたらな…」と振り返ります。そこで初めて自分のここがダメやったんやな、と思ってどうにか変わろうとする。だから、「今よりキレイになろう!もっと器の大きい女になろう!イイ女になりたい!」と思って、ダイエットして、肌も爪も磨いて、勉強して、仕事に精を出してと日々頑張ってみせます。結果的に努力が積み重なって、自分自身の外見も内面もグレードアップできるわけです。自分と向き合った分、強くなれるから成長できるんやと思います。

さて、第10節の町田戦でボコボコにされ、初の連敗を喫したデウソン神戸。幾度かの危機を乗り越えてはきたけど、11月1日に大失恋した感じでしょうか。予兆はセントラルの代々木でありました。でも、繋ぎとめることはできず、ついに破局…。ぼろぼろになって崩れ落ちる、とまではいかなくても大量失点に加えて、ハットトリックを決めたのが第8節の大分戦で"チーム事情"によりメンバー外となったブルノ。そして、そのブルノが退場と結構ショックな失恋の仕方となってしまいました。

今後、チームが「イイ女」へと成長できるかは未知数。ここで中途半端になると、ズルズルとイケてない女になって、誰にも相手にされへんようになる。だったら、いっそ自分の中に停滞する膿は全部出してしまった方が、グレードアップするときに一気に飛躍できるんじゃないかなと思います。

前例として挙げるのならシュライカー大阪。昨年は、大殺界と言わんばかりに悪いことが重なり大失恋。開幕前は、周囲が羨望の眼差しで見ていただけに、ギクシャクし始めると流れは悪くなるばかり。傷つきまくったあげく、世紀の大破局並みにチームは7位と低迷。立ち直るのには時間がかかると、誰もが心配したんとちゃうかと思います。しかし、シュライカー大阪は心が強く、逆境を跳ね返す底力を持っていました。だから、何倍もの「イイ女」になってみんなの前に帰ってきた。以前に増してタフで美しくなって。

お察しの通り、ここまで来るには大変な試練がいくつもあったのは事実です。真夏の蒸し暑い中、私には「明日のジョー」にしか見えへん地獄のフィジカルトレーニングを重ねると、練習では監督が正に鬼の形相で選手に切れる、の繰り返し。褒めることもあったんやろうけど、ともかくシュライカー大阪に漂う空気は、失恋直後の触れたらあかん女上司のようにピリピリとしたシーズン前でした。あまりのピリピリ感に堪えかねて、正直、取材に行くのが恐いな…と思ったこともあったり(笑)。メンタル面で相当苦しかったのは、選手の表情や一つ一つのインタビューからも察することができました。

1巡目も神戸、湘南戦と試合の流れを掴めそうで掴めず、何回かコケかけ踏み留まってしまいました。でも、2巡目は本来の実力を最大に発揮!!とまではいかへんものの、過去の失敗と向き合いながらひと回り大きくなろうと頑張ってはる。特に、若手選手の著しい成長を感じるのは私だけではないはずです。たまに、小さい失敗を繰り返すこともあるけど、更にチームが「イイ女」に変わろうとしているのは明確ですよね。

この努力は結果として表れるやろうから、年明けのシュライカー大阪は、梅田の街を颯爽と歩く美人のようにキラキラとしているのが想像できます。輝いている人は周りを惹きつける力を持っています。お客さんも、そんな魅力的なシュライカー大阪の試合を観に会場に足を運ぶことでしょう。

果たして、同じ関西のチームであるデウソン神戸はこの失恋を乗り越え、更に「イイ女」へと変わることができるのでしょうか。デウソン神戸は、元々個人のレベルが高く、要求されたプレーを上手く表現できるチームです。容姿端麗で何事も要領よくこなす「イイ女」て感じかな。それに、実はかなりの負けず嫌いときたもんやから、失恋後の底力は計り知れないんじゃないかと思う。
若いときの失恋ほど、犠牲にするものが少ないと思いませんか。
まだまだ、これからでしょ??マジポン戦隊。