防戦一方
バルガス戦に続きボツワナが挑戦したのは小野の在籍するタラベラである。
現在の順位はバルガスより下位だが、ポテンシャルはバルガス以上にあるというのが周囲の見解である。
その予想通りに昨日以上に厳しい試合展開がボツワナを待っていた。
試合開始から圧倒的にボールをキープするタラベラ。ボツワナは自陣に張りつけられて攻撃に転じることができない。
しかしながら幾度と無く決定機を迎えるも最後の詰めが甘く得点する事ができないタラベラ。開始から10分、この状況に業を煮やしたタラベラはタイムアウトを取る。このタイムアウトで渇が入ったのか直後の12分にゴールをあげると、さらに13分にゴール前で奪ったフリーキックから得点をあげ2対0とタラベラリードで前半を折り返していく。
後半に入っても状況は変わらない。自陣で多くの時間を過ごす事になるボツワナ。
しかし集中した守備でゴールを許さない。そして時折見せるカウンターでゴールを目指していく。だが得点することができず、終了間際にも強烈なシュートを決められ3−0というスコアで対タラベラ戦は終了した。
恐らくであるがボール支配率は7対3ほどの差があったと思う。同じ日本人である小野のキープからもなかなかボールを奪うことができず防戦一方という試合内容であった。
しかしながらあれだけボールを回されても、40分間集中が途切れない守備とカウンターに入るスピードに関しては素晴らしいものを見せていたのも事実である。
昨日に続きスペインとの差を見せつけられる試合となった、しかし一方でボツワナの持つポテンシャルの一端を垣間見られた試合でもあったと思う。だが結果は負けである。
個人個人の技術に関してはそこまで圧倒的な差があるとは思えないのだが、しかし試合内容的には何もさせてもらえなかったのが現実である。
具体的に何かわからないがその差が埋まらない限り、今日のようなカウンター一辺倒になってしまう展開から脱する事はできないのであろう。
明日もまた今日と同じような展開になると思うが、彼らが今できるプレーを精一杯やって一矢報いてほしいと思う。
FUTSAL GRAPHIC / H.KATSUMATA
※勝又氏はこの後、ボツワナ×ムルシア戦ほかブラジル代表戦を観戦・レポート予定です。お楽しみに!
|